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30Kyushu University Campus Magazine_2011.3Kyudai 平成23年2月1日(火)九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)のキックオフ・シンポジウムが、伊都キャンパスの稲盛財団記念館稲盛ホールにおいて開催され、学内外から約160名が参加しました。 当日は、文部科学省の合田 隆史 科学技術・学術政策局長(代読)をはじめ、黒木 登志夫 WPIプログラム・ディレクター、東 義 福岡水素エネルギー戦略会議幹事長、アン・エミッグ 米国国立科学財団東京事務所長から、祝辞としてI2CNERの今後の活動に向けた期待の言葉が寄せられました。 ペトロス・ソフロニス所長によるオープニングレクチャーでは、水素社会の早期実現およびCO2の削減への貢献を目指し、アメリカをはじめとした世界の研究施設との提携が2011年1月22日(土)、ジョン・V・ルース駐日米国大使が伊都キャンパスの水素関連施設を視察されました。 伊都キャンパス到着後に有川総長を訪問されたルース大使は、今回の視察の目的である水素関連施設について、「九大の伊都キャンパスには、最先端の研究施設が整い、素晴らしいプロジェクトが進んでいると領事館からも説明してもらっていた。その中でもかねてから強い関心を持っていた水素関連研究を視察できることを嬉しく思います。また、最先端の研究施設を目の前にして大変興奮しています」と述べられました。その後、ルース大使は村上敬宜カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所所長代理(兼(独)産業技術総合研究所水素材料先端科学研究センター長)の案内で、(独)産業技術総合研究所水素材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS)や水素ステーションを見学されました。視察中に必要であること、また学生や研究者同士の活発な交流が必要であることが強調されました。 引き続き、I2CNERの主任研究者であるロバート・リッチー カリフォルニア大学教授、佐々木一成I2CNER副所長、ロバート・フィンリー イリノイ大学教授による基調講演が行われた後、午後からは、九州大学、海外の大学の主任研究者、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の教授等による講演が行われ、最後に、笠木 伸英WPIプログラム・オフィサーのメッセージにより締めくくりました。 また、シンポジウム終了後には、村上 敬宜I2CNER所長代理及び佐々木副所長等による水素研究施設、実証サイト(水素ステーションや水素燃料自動車)での説明が行われました。は、積極的に村上所長代理に質問する大使の姿が見受けられ、燃料電池自動車に試乗され視察を終えられた大使は、多くの報道機関を前に「本日初めて、燃料電池自動車に試乗したが、他の自動車と比べても静かで効率が良く、快適ですばらしいと実感しました。そして、本日は伊都キャンパスの素晴らしい最先端の研究を視察できました。今後、この分野の研究の進展を期待するとともに、最先端研究分野における日米間での連携を楽しみにしています」と述べられました。シンポジウム参加者による記念写真(左)村上所長代理から説明を受けるジョン・V・ルース駐日米国大使(左下)ルース大使と有川総長(下)水素ステーションの燃料電池自動車を前にしたルース大使Kyudai九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER) キックオフ・シンポジウムを開催ルース駐日米国大使が水素関連施設を視察シンポジウム会場(前列:左からリッチー教授、ソフロニス所長、村上所長代理、後列:タラー教授)

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