http://www.kyushu-u.ac.jp-kyudaikoho_74
35/40

34Kyushu University Campus Magazine_2011.3 「実際に裁判所に行き、そこで行われていた裁判についてレポートせよ」これが私に最初に出された課題である。トロント大学に留学し、1週間が過ぎた頃だ。右も左も分からないまま裁判所に行き、必死にメモを取りレポートを提出した。トロント大学の講義は、やはりレベルが高かった。カナダは教育水準が高いと言われるが、講義の難しさはTOEFLの比ではない。私は法学系の授業を中心に履修したが、教授が現在活動している弁護士であることなど、「本物」に直に触れて学ぶ機会が多い。また、大学では多くの催しが行われており、至る所に貴重な体験をするチャンスが転がっている。Frosh weekと呼ばれる新入生ガイダンスをはじめ、オープンレクチャーであったり懇親会であったり、これら全てが学生により企画運営されている。学生の勉強熱心と積極性には驚かされるばかりだ。加えて学校側の補佐も充実している。私も留学生課のMarc先生やDean’s Office(学生課)には非常にお世話になっている。寮の設備も良い。さらに、トロント大学には世界各国から学生が集まってくるため様々な異文化体験もできる。各国の学生と会話を楽しむ中で、国による視点の違いを発見することはここならではの醍醐味だ。 トロント大学は自分が積極的に行動すればその分だけいろいろなものを得られる場所だと思う。行って絶対に後悔はしないと胸を張って言える場所である。カナダトロント大学九大生が案内する交換留学先21世紀プログラム課程 3年 長倉 悠花(ながくら はるか)大学情報世界のキャンパスカナダ交換留学について詳しく知りたい方は、「九大生のための海外留学情報」(http://www.isc.kyushu-u.ac.jp/intlweb/study/)をご覧ください。過去の交換留学生による報告書も大学毎にたくさん掲載しています。 1827年に創立されたカナダの名門州立大学で、3つのキャンパスを有し合計7万人以上の学生が在籍する。カナダ国内のみならず世界各国から教官、学生が集まっており、留学生が1割を占める。様々な研究分野で高い評価を得るとともに、これまでに4人のカナダの首相、9人のノーベル賞受賞者など数多く優秀な人材を輩出している。2010年版大学ランキング(The Times Higher Education Rankings)では、カナダ国内1位、世界で17位にランクされている。42の分野別図書館を所有しており、中でもカナダで最大規模のRobarts Libraryは北米第3位の蔵書数を誇る。 ダウンタウンにある大学最大のSt.Georgeキャンパスには多くの歴史建造物や近未来的な建築があり、映画撮影にも使用され、観光名所となっている。このエリアには、多くの博物館や劇場も点在する。またトロント交響楽団はこの地を拠点としており、ハロウィンの時に団員全員が仮装して演奏するオリジナル公演を見るのも一興だ。Thanks giving dayのPotlack partyにて寮の友人たちとProfessor Daviesとトロント大学のうちの一つであるVictoria CollageのシンボルであるOld Victoria北米第三位の蔵書数であるRobarts Library

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です