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6Kyushu University Campus Magazine_2011.3 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 伊都キャンパスに新入生を迎えるのは、今年で3年目。工学部のほとんどの皆さんは、入学から卒業までを一貫して、この新キャンパスのすばらしい自然と教育研究環境の中で送ることができます。 工学(エンジニアリング)とは、自然の理を理解し活用して、人類や社会のために役立つ技術(テクノロジー)を生み出す学問分野です。本学部では、皆さんを地球規模での広い視野と高い倫理観をもって社会を支える技術者のリーダーに育成すべく、日々教育に努めています。本学部の卒業生でもある宇宙飛行士の若田光一さんが、宇宙から帰還後、伊都キャンパスを訪れ、学生諸君に「夢・探究心・思いやり」の言葉を贈ってくれました。 皆さんも、入学後は専門分野における技術知識だけでなく、人や自然、社会に対する深い理解とグローバルな思考力、判断力などの幅広い人間力をも身につけられるように、大いに充実したキャンパスライフを送ってください。 芸術工学部へのご入学、おめでとうございます。芸術工学という学問領域は、「技術の人間化」を理念に掲げ、一九六八年に大橋キャンパスで誕生しました。それから四〇年以上経ちましたが、「技術の人間化」という理念は一向に色褪せていません。むしろ、益々その使命が高まっていると感じています。 芸術工学は学際的な研究領域であるため、自然科学から人文・社会科学まで幅広い知識を身につける必要があります。また、高次のデザイナーを育成することを目標とするため、カリキュラムに基礎的な内容と応用的な内容が組み合わされ、さらに社会で実践されているデザイン活動を体験するインターンシップも単位化されています。 二一世紀のデザインは、無駄のない、持続的な社会に必要な環境、空間、モノ、映像、音等を創り出すことが求められています。こうした社会の要求に応える発想とその具現化には、皆さんの若い力が不可欠です。 充実した学生生活を送られることを期待しています。 農学部へのご入学、おめでとうございます。 農学部はこれまで、各界で活躍する優れた人材を多数輩出し、我が国やアジア地域の人々の生活の向上と関連産業の発展に大きく貢献してきました。 本学部では、「生命、水、土、森、そして地球から学び得た英知を結集し、人類の財産として伝え、人類と地球環境の豊かな共存を目指して進化する農学を実現する」をミッションとして定め、教育・研究等の活動を活発に行っています。21世紀に入り、「食料問題」、「水、環境、エネルギーの問題」、「食の安全と安心」等、農学を取り巻く国内外の課題は山積しており、これらを適正化して、持続可能な状態で発展させる学術としての農学への要求は高まる一方であります。このような要求に応えて課題解決を実現していくためには、次世代の新たな知と若い力が必要とされています。 皆さんの健闘を切に期待しています。安全・安心な社会と美しい地球を守るために二一世紀に必要なデザインをめざして新たな知と若い力への期待よしむら あつし吉村 淳いしむら しんいち石村 真一ひの しんいち日野 伸一専門分野 植物育種学専門分野 デザイン文化論専門分野 土木構造工学工学部長芸術工学部長農学部長Message学部長からのメッセージ

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