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記念式典後、福岡市内のホテルオークラで、本学にゆかりのある方々や政財界の方々などをお招きし「九州大学創立百周年記念祝賀会」を開催しました。松本紘京都大学総長、芦塚日出美福岡同窓会会長、自見庄三郎金融・郵政民営化担当大臣(当時)をはじめ、関係の方々からご祝辞をいただきました。新海征治特別主幹教授は、分子認識化学及び集積機能化学において新領域を開拓し、世界に誇る数多くの成果を残しています。講演では、最初に自身の経歴を紹介するなかで「世界最先端の学研都市を伊都につくりたい」と夢を語られました。さらに、米・アップル社の創業者、スティーブ・ジョブズの"Stay hungry, Stay foolish."という言葉を引用し、研究には、hungryとfoolishの両方の感性が必要であると述べられました。また、研究のモチベーションの要素として、真理の探求、偶然の発見、極限まで追い詰められた時の環境下の三つを挙げ、これは、将来、活力ある日本社会を築くための課題と同じで、極限まで追い詰められた時の対処法を知るシニアの力に期待したいと語られました。新海 征治 九州大学高等研究院特別主幹教授「偶然(Serendipity)と人物交流が織りなす研究人生」4 Kyushu University Campus Magazine_2012.5九州大学創立百周年記念講演会九州大学創立百周年記念 祝賀会記念式典に続いて、世界で活躍する九州大学の卒業生、新海征治特別主幹教授と若田光一宇宙飛行士による講演会を開催しました。若田光一JAXA宇宙飛行士は、これまでに3度、アメリカ航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルに搭乗し宇宙飛行した経験があり、平成25年末からの国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在中には、日本人で初めてコマンダーを務めることが決定しています。講演の前半は、九州大学の百年を追いながら、宇宙・航空分野の歴史をわかりやすくご説明いただきました。また、学生時代の思い出として、「焼酎で鍛えられた。ウォッカと似ているので、訓練でモスクワに行ったときに役立った」といったエピソードを、ユーモアを交えながら語られました。最後に、「宇宙は限りない夢を与えてくれる空間だが、ここにいる一人一人も限りない可能性を秘めている。宇宙開発の次の百年にも、九州大学の力を貸してほしい」と本学へメッセージを送られました。若田 光一 宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士グループ長「夢と宇宙 母校への期待」 記念式典当日、箱崎キャンパスの公開や写真展などを開催しました。 旧工学部本館で行われた「写真で見る『九大百年』展」では、これまでの本学の歴史などを記録した約160点の写真をパネルにして展示し、同時に、平成22年度当時の旧六本松キャンパス及び周辺地域の模型の公開も行いました。箱崎キャンパス公開 写真で見る「九大百年」展

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