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Cl seup 平成24年8月8日(水)と9日(木)の2日間、西鉄グランドホテルにおいて、日本学術振興会研究拠点形成事業(アジア・アフリカ学術基盤形成型)「東南アジア流域圏水土保全プロジェクト(JSPS SOWAC Project)」(平成24〜26年度、コーディネーター 平松和昭 農学研究院教授)の主催、ベトナム水資源大学、九州大学東アジア環境研究機構(RIEAE)、農学研究院、熱帯農学研究センターの共催により第1回国際セミナーが開催されました。来賓としてブーフィ・ムン 在福岡ベトナム社会主義共和国総領事をお迎えするとともに、日本及びベトナムの共同研究者ら100名近い参加者がありました。 開会にあたり、平松コーディネーター、有川節夫RIEAE機構長(本学総長)からの挨拶の後、グェン・クアン・キム水資源大学長、有川RIEAE機構長、吉村淳農学研究院長、黒澤靖熱帯農学研究センター長による「プロジェクト実施合意書」の調印式が行われました。引き続き、キム学長と大坪政美農学研究院教授からそれぞれ基調講演がありました。その後の研究発表では、4つのセッション(土質力学と土壌化学、環境農学、水環境、水資源と河川環境)で、日本側から10件、ベトナム側から10件の研究成果が発表され、2日間にわたって活発な議論が行われました。 東南アジア新興諸国では、急速な経済発展に伴う都市化・混住化の進行により、農林水産業の生産基盤の劣化、機能喪失が拡がっています。高い生産性を維持しつつ、流域圏の水土環境の保全を図ることが喫緊の課題となっています。本プロジェクトは、RIEAEの全面的支援の下、農学研究院、熱帯農学研究センターの研究者を中心に実クローズアップ❹「東南アジア流域圏水土保全プロジェクト」第1回国際セミナー 開催�e First International Seminar of JSPS SOWAC Project施され、ベトナム農業農村開発省の傘下で地域密着型の研究教育を展開している水資源大学と連携し、農林水産業の生産基盤の深刻な劣化、機能喪失が進行中の北部・紅河流域圏と南部・メコン川流域圏を対象に、流域圏水土環境統合管理手法を開発するとともに、流域圏水土環境に関する研究教育の拠点形成を目指しています。 今回の国際セミナーは、本プロジェクトのキックオフ・セミナーであり、東南アジア流域圏水土保全に関する問題意識が両大学のプロジェクト・メンバー間で共有されました。3年間のプロジェクトで得られる成果は、東南アジア新興諸国の他流域圏にも活用可能であり、学術的意義、波及効果は大きいといえます。関係各位の引き続きのご支援をお願い申し上げます。(農学研究院 教授 平松 和昭)20 Kyushu University Campus Magazine_2012.9参加者全員による集合写真研究発表会場の様子プロジェクト実施合意書の調印式(左から吉村研究院長、キム学長、有川機構長、黒澤センター長)

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