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西安交通大学文学部4年 大平倫嵩(おおひら みちたか)留学先大学九大生が案内する世界のキャンパス交換留学について詳しく知りたい方は、「九大生のための海外留学情報」(http://www.isc.kyushu-u.ac.jp/intlweb/study/)をご覧ください。過去の交換留学生による報告書も大学毎にたくさん掲載しています。(中国) 西安交通大学は中華人民共和国陝西省西安市にある理工系大学で、上海交通大学と並び国務院教育部直轄の理工系重点大学の一つです。中国で最も早く創立された二つの大学の一つであり、前身は1896年に創立された上海南洋公学でしたが、1956年に西安に移転され、2000年には西安医科大学、陝西省財経学院と合併し現在に至っています。現在西安交通大学は3つのキャンパスを持ち学部数は20あります。在校生は約31000人、その中で博士課程と修士課程の院生は合わせて約13000人います。中国政府の211国家大学建設計画では、全国で7つの重点大学のうちの一つに選ばれていて、現在中国西部においては規模、研究水準ともに最高峰の大学であるといえます。 興慶区のキャンパスの目の前には阿倍仲麻呂(奈良時代の遣唐留学生)の記念碑がある興慶宮公園があり、また南に少しいくと空海が訪れた青龍寺があり、直に中国の歴史に触れることが出来ます。さらに、キャンパス内にはたくさんの桜が植えられており春の花の時期には目を見張るほど美しく、観光のルートのなかにいれられるほどです。大学の特色城壁の南門にて友人と(左端が筆者)街の中心に立つ鐘楼 私は中国の中央あたりに位置する西安の西安交通大学という大学で、進修生として中国語を日々学んでいます。西安交通大学は中国の7つの重点大学の1つに選ばれるほどの有名な大学であるためか、留学生には様々な国の人がいます。私のクラスには日本人の他に、韓国人、イタリア人、ドイツ人、アメリカ人、フランス人…と様々な国の人が共に中国語を勉強しています。その時の私たちの共通語は中国語なので他の国の人と中国語で話すことから、ただの中国語の勉強だけでなく自分の世界を広げることもできます。 また授業は午前中のみ行われ午後は自分の好きな時間にあてることができるので、西安交通大学の日本語学科の人と相互学習をしたり、学内にある多くの運動施設でスポーツをしたり、大学の外に出て買い物をしたりと様々な事ができます。 そして西安は古来西周の時代から秦、漢、隋、唐等の都として栄えてきた古都であるため、街の中には今でもその名残として街の中心部をぐるりと囲む城壁等があったり、その他にも歴史を感じさせる建物がたくさんあります。また郊外にも、世界遺産として日本でも有名な兵馬俑や交易で栄えたシルクロードに関する遺跡等があります。しかしただ街全体が古いわけではありません。西安市は現在発展が著しく至る所で開発がされており、私がいた半年間の間でも街が大きく変わっています。交通網においても地下鉄が現在建設中でまだ1つの路線しかできていませんが、合計6つの路線が建設される予定です。また動車と呼ばれる新幹線のようなものも開通しており大変便利です。ただ留学するだけではなく昔と今の中国の違いを体験するには西安はふさわしい場所であると思うので、皆さんもぜひ西安へ留学してみてください。世界遺産としても有名な兵馬俑留学生がよく利用する興慶区のキャンパスの南門26 Kyushu University Campus Magazine_2012.9

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