http://www.kyushu-u.ac.jp-kyudaikoho_84
34/40

学生たちの活躍「躍動 ― 学生たちの活躍 ― 」では、学生のサークル活動にスポットライトを当てて、その活動を紹介していきます。今回は、「能楽部」を紹介します。九州大学 能楽部九州大学 能楽部岡本:14年前に、福岡にご在住の能楽師、森本哲郎先生の呼びかけで始まりました。森本先生は関西で弟子入りされていたのですが、関西と比べて九州には大学の能楽部があまりないということで、声をかけてくださったんです。そのとき、福岡の4つの大学で能楽部が創設されたのですが、現在では他の三大学の能楽部は廃部になって、九大能楽部だけが活動しています。山口:九大能楽部という名ですが、福岡の大学生であれば入部できます。1年生4人、2年生5人、3年生2人、4年生2人の総勢13人で活動していますが、この中には他大学の学生もいます。岡本:私は国際的な仕事に就きたいと思っているので、将来海外に出たときに、日本の伝統文化についても知っておく必要があるなと思ったんです。能楽部では、謡や舞など新たなことに挑戦できるので、その点に惹かれました。岩田:大学では、私自身を含めほとんどの人がやったことがないことにチャレンジしたいと思っていたからです。紋付袴のかっこよさに惹かれた、というのも理由の一つです。山口:私の場合、もともと部活に入ろうとは思っていなかったんですが、4月に行われた文化系サークルの合同コンサートで能を見て、勢いで入部を決めました。毛笠:僕は高校までずっと運動部だったんですが、大学では文化系の部活に入りたいと思い、先月入部しました。今はまだ分からないことが多いですが、できるだけ毎回練習に参加するようにしています。岡本:ちなみに、部員の中には、能を見たことがない状態で入部してくる人もいますよ。 する芸術。「能」は、室町時代に大成された日本の伝統芸能です。謡と舞によってつくり出される独特の世界が魅力的ですが、同時に格式が高くて近寄りがたいと感じている方も多いかもしれません。少し緊張しながら箱崎キャンパス近くの三畏閣を訪れたインタビュアーでしたが、予想とは裏腹に、和やかな雰囲気で練習に励む九大生の姿がありました。岡本茉利亜さん(法学部3年・部長)、岩田珠里さん(法学部2年)、山口ひとみさん(文学部1年)、毛笠貴博さん(農学部1年)、三上智子さん(法学部4年)が気さくに取材に応じてくれました。―九大能楽部はいつから活動しているのですか?―他大学の学生さんも参加されているんですね。皆さんは何がきっかけで能楽部に入ろうと思ったんですか?Kyushu University Campus Magazine_2012.11 33

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です