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指導教員より■九州大学の関連WEBサイトへGo九州大学 芸術http://www.design.kyushu-u.ac.jp/芸術工学研究院中村 滋延なかむら しげのぶ貪欲に学ぼうとする姿勢を高く評価しています。芸術工学府は工学系なので、展覧会や演奏会に行くことを勉強として捉えていない学生も少なくありません。しかし彼は、積極的に展覧会や演奏会に出向いて前衛芸術を学ぼうとしています。特に、先端的なテクノロジーを駆使したメディアアート作品を展示・紹介する山口市の美術館「山口情報芸術センター」には頻繁に通っていますよ。彼は、研究に貪欲です。自分が今何をやるべきかを考えて行動できるところを高く評価しています。また、とても世話好きで、ゼミで年に何回か開催するイベントのときには、彼がリーダーシップをとってまとめてくれています。とても責任感が強く男気があるので、まわりの学生からも頼りにされていると思いますよ。彼は春から企業に就職しますが、音楽的感性も長けていて才能があるので、落ち着いたら演奏ソフトウェアアートの領域の研究も続けてほしいですね。今後の活躍を期待しています。土下 竜人さん DATA←← 学部時代は、音響が専門だった土下さん。グラフィックやプログラム言語の勉強を始めたのは、学部の4年生からでした。 「多くの人に使ってもらうためにGUIの使いやすさにこだわりました。しかし、私が画像やプログラムの分野に精通していなかったので苦労も多かったですね。演奏ソフトウェアアートは、パソコンなどデバイスの発展によって作りやすい環境が整ってきています。スマートフォンなどの音楽系アプリへの応用など、今後、成長する分野だと思います」 「本当に魅力のあるものは、世の中の価値が変わっても残るはずです。そんな魅力あるものを創造していきたいと思っています。そのためにもアンテナが大事です。ポイントは、興味がある領域より少しだけ広い領域にアンテナを張っておくこと。思わぬ発見があっていいヒントになると思いますよ」 春からゲーム会社に就職する土下さん。エンターテインメントの世界に新しい風を吹き込んでくれそうです。インターフェースの使いやすさを追求。興味の幅を少し広げてアンテナを張っておく。沖縄県立 開邦高等学校九州大学 芸術工学部 音響設計学科九州大学 大学院芸術工学府 修士課程 ※1 Boids(ボイド)理論…1987年にCraig Raynoldsによって発表された理論。Separation(引き離し)、Alignment(整列)、Cohesion(結合)という3つのルールを規定するだけで鳥の群れをシミュレーションできるという理論。※2 GUI…グラフィカル・ユーザー・インターフェース(Graphical User Interface)の略。コンピュータの画面に「アイコン」とよばれる絵文字を使ったり、画面をスクロールするために「ボタン」をかたどった部品の絵を使ったりして、パソコンを直感的に、しかも簡単に操作できるようにしたもの。中学校まで十数年間、ピアノを習っていたという土下さん。さらに、高校、大学ではバンドを組みドラムを担当していたとか。幼少期から培ってきた音楽的感性は、研究にも大いに活かされているようです。音楽がわかるプログラマーとして今後の活躍が期待されます。memo教授『げんげ(幻魚)』演奏画面『げんげ(幻魚)』演奏画面『雲霞の如し』演奏画面『雲霞の如し』演奏画面音や画像を使魅力あるもの作り続けたいNEXT ProfessionalNEXT Professional20 Kyushu University Campus Magazine_2013.3

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