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指導教員より■九州大学の関連WEBサイトへGo九州大学 システム情報http://www.portal.isee.kyushu-u.ac.jp/研究者として優れた資質を持つ彼女の今後の活躍が楽しみです。リンバさんは、博士課程の学生として2年半、私の研究室で研究に取り組んでいます。今後、ネットが社会においてより重要な役割を担うようになると、画像フォレンジックの技術はますます注目されることになるでしょう。将来、彼女の研究が実際の犯罪捜査に役立つこともあるかもしれません。研究室での彼女は、他のメンバーと積極的にコミュニケーションを取っています。育児をしながら限られた時間で研究していますが、非常に計画的に進めており、本学の研究活動で数本の論文を書き上げました。その一つは著名な国際会議で賞を受賞しています。研究だけに専念していても、論文を一本書き上げるのは大変なことですから、彼女の努力は素晴らしいと思います。研究成果は確実にでており、学位取得へ向けて最後のスパートをかけています。研究者として優れた資質を持っているので、彼女の今後の活躍を楽しみにしています。リンバ・ウィディアナ・チプタサリさん DATADigital-forensics and Watermarking(IWDW)2012において、Best Paper Awardを受賞し、今年3月には、本学の学生研究活動表彰も授与されました。 着実に成果を生み出しているリンバさんですが、プライベートでは2児の母親でもあります。毎朝5時に起床し、子どもたちを学校に送り出してから研究室へ。18時には保育園に子どもを迎えに行かなければならないため、研究室で研究できるのは約8時間。後は家に持ち帰って研究されています。 「勉強は知識を得るためのプロセスです。学生の皆さんには、単位の取得を目的にするのではなくそのプロセスを楽しんでほしいですね。そして、大学で得た知識で社会に貢献してほしいと思います」 リンバさんは、今年博士課程を修了しインドネシアに戻られます。帰国後は、学生に九州大学への留学を勧めたいとのこと。卒業後も九州大学とインドネシアの架け橋として助力いただけるそうです。インドネシアと九州大学の学術交流の架け橋に。パジャジャラン大学(インドネシア)バンドン工科大学 修士課程(インドネシア)九州大学 大学院システム情報科学府 博士後期課程 システム情報科学研究院櫻井 幸一 さくら い こういち教授ご主人の協力があるから、研究と子育てを両立できていると言うリンバさん。忙しい毎日ですが、公園で子どもと遊んだり、美しい風景を写真に撮ったりする時間が息抜きになっているそうです。 memo←←リンバさんの「非ブラインド型」手法の一例Image in question;問題の画像Detection Results; 検出結果Corresponding Regions; 一致している箇所(a)(b)(c)非ブラインド型手法により、本物のように偽造された問題の画像(a)の疑わしい箇所を検出し、改ざんを検証した例です。(b)は、問題の画像において疑わしい箇所(透かしの部分)を検出しており、(c)は、参考画像において(b)の検出結果と一致する箇所(透かしの部分)を示しています。問題の画像と参考画像の相関性が、ある一定値を上回っているため、問題の画像は改ざんされたものと判断されます。[Image source] http://www.fourandsix.com/photo-tampering-history/12 Kyushu University Campus Magazine_2013.5

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