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Kyushu University Campus Magazine_2013.5 15 「中国語を身につけたい」「もっと中国のことを知りたい」という思いから、大学生活の最後の半年間、私は思いきって中国の浙江大学へ留学し、漢語言進修生という留学生向けのコースで、毎日中国語の勉強に励みました。漢語言進修生の場合、授業は基本的に午前中しかなかったので、午後の自由な時間は、授業の予習・復習にあてたり、中国人の友達と相互学習を行ったりしていました。 留学先の浙江省杭州市は日系企業が多い場所だったので、日本に興味を持つ中国人との交流会もたくさんあり、私はよくその交流会に参加して、中国語を交換留学について詳しく知りたい方は、「九大生のための海外留学情報」(http://www.isc.kyushu-u.ac.jp/intlweb/study/)をご覧ください。過去の交換留学生による報告書も大学毎にたくさん掲載しています。 浙江大学は、浙江省杭州市にある国家重点大学のうちの一つである。約20学部を擁する総合大学で、学生は約55000人、教職員は約8100人に及ぶ。中国で最も早い時期に創立された大学の一つであり、1897年に創立された求是書院を前身とする。浙江大学は長きに渡り優秀な人材を輩出していることで世界に知られており、イギリスの科学史家ジョゼフ・ニーダムに「東洋のケンブリッジ」と称えられている。ノーベル物理学賞を受賞した李政道をはじめ、これまでに数々の著名学者を輩出してきた。現在、浙江大学が交流協定を結んでいる大学は世界各国100大学以上にのぼり、学生、教員の交流や国際会議の開催などを積極的に行っている。 キャンパスは、現在、紫金港・玉泉・西渓・華家池・之江の5つに分かれている。漢語言進修生が通う玉泉校区は、世界遺産の西湖に近く、徒歩20分ほどで西湖に行くことができる。市街にもバスで30分ほどで行くことができ、生活しやすい環境に位置していると言える。大学の特色学びつつ友達との交流を深めていました。最近は反日デモ報道等の影響で、中国に対して怖いイメージを持つ方もいると思いますが、日本の漫画やドラマ、伝統文化などが好きな中国人が多いのも事実で、私は現地でたくさんの友達を作ることができました。仲良くなった友達とは、週末や連休の度に旅行や遊びに出かけ、私が困ったときには相談にのってもらうこともありました。私が帰国する直前には、たくさんの友達が送別会を開いてくれ、非常に嬉しかったのですが、同時にとても離れがたく、寂しい気持ちになりました。この半年を通して、中国語の向上はもちろん、かけがえのない友人を得ることができました。 日本でも何かと話題に上ることが多い中国ですが、実際に現地に行ってみると、日本のメディアで見るものと、全然違った一面も見えてくると思います。みなさんもぜひ、九大の交換留学制度を利用して、中国へ留学してみませんか?杭州日本語コーナーの友達と元旦に山登りに行きました!(中央が筆者)浙江大学正門浙江大学の学生たちとランチ・ミーティング(左から4番目が筆者)せっ こう九大生が案内する世界のキャンパス浙江大学平成25年 文学部卒業 今村綾乃(いまむらあやの)留学先大学(中国)

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