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平成25年5月29日(水)、本学大学院システム情報科学府情報知能工学専攻社会情報システム工学(QITO)コース第5期生(プロジェクト採択時は修士課程2年、現在は株式会社ズカンドットコム取締役)の直江憲一さんと中城亮祐さんが、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の2012年度未踏IT人材発掘・育成事業においてスーパークリエータの称号を授与されました。 スーパークリエータの称号は、IT技術を駆使してイノベーションを創出することのできる独創的なアイディアと技術を有するとともに、これらを活用していく能力を有する優れた個人に対して認定され、これまで認定を受けた多くのスーパークリエータが社会で幅広く活躍しています。 直江さんらが提案した「画像集約Webサービス「Zukan」の開発」プロジェクトは、担当プロジェクトマネージャー(PM)であるNTTコミュニケーション科学基礎研究所の原田康徳主任研究員の指導のもと7ヶ月間のプロジェクト期間を経て、平成25年1月に成果を報告していました。 このプロジェクトでは、あらゆるトピックの画像を集約できる汎用Web図鑑システムが開発されました。汎用の図鑑システムをWeb上に作るというこれまでにないアイディアで、誰もが手軽に図鑑を作り、みんなで一つの図鑑を作り上げる新しい体験を発信します。 平成25年3月21日(木)、直江さん、中城さんらは、本プロジェクトの成果をもとに株式会社ズカンドットコムを創業し、事業としてプロジェクトを継続されています。今後の発展が期待されます。 大学と企業が一体となって燃料電池の研究・開発を目指す新しい産学連携研究拠点が完成し、平成25年6月5日(水)、開所式を執り行いました。 伊都キャンパスセンターゾーンに完成したセンター棟は、研究室や実験室の他、燃料電池分野の企業16社が研究スペースを持ち、研究を進めています。 また、先端分析エリアには、燃料電池内部を原子レベルから、ナノ、ミクロ、そしてシステムレベルの非破壊観察までの「見える化」を可能にする最先端設備を備えており、伊都キャンパス内で燃料電池の材料調製から電池作製、性能・耐久性評価、電子顕微鏡などによる詳細解析までが一貫してできる研究施設群が整備されました。次世代型の燃料電池に焦点をあてた産学連携施設群は世界で初めてです。 式典には、安永裕幸経済産業省審議官、小見山康二資源エネルギー庁燃料電池推進室長、工藤雄之文部科学省大学技術移転推進室長、小川洋福岡県知事らの来賓、岡崎肇JX日鉱日石エネルギー(株)取締役常務執行役員らをはじめとする企業関係者、本学関係者など約170人が出席しました。有川節夫総長からは「企業での研究をそのままセンターに持ち込み、いち早く実用化につなげていく。九州大学はこれまでの研究成果を基に企業の研究開発を最大限支援していきたい。」との挨拶がありました。 また、佐々木一成センター長は「エネルギーが問題となる中で、発電効率の高いセラミックス型の次世代燃料電池をオールジャパンの産学連携で研究開発に取り組み、世界の本格普及を先導したい」と述べました。 本センターは、次世代型燃料電池の開発・早期実用化を可能とする産学連携研究拠点として活動していきます。KYUDAIテープカットの様子[IPAによるプレス発表]http://www.ipa.go.jp/about/press/20130430.html [プロジェクトのWebサイト]http://zukan.com「次世代燃料電池産学連携研究センター(NEXT-FC)」が開所IPA「2012年度未踏IT人材発掘・育成事業」で本学学生がスーパークリエータに認定授与式直後の中城さん(左)、原田PM(中央)、直江さん(右)直江さん、中城さんらのプロジェクトzukan.comの動作画面Kyushu University Campus Magazine_2013.7 19

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