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平成25年5月19日(日)、安倍晋三内閣総理大臣が病院キャンパスを視察されました。 就任後初めて九州入りされた安倍首相は、先端医療の現場視察として九州大学病院を訪問され、有川総長、久保病院長、片野医学研究院長等の挨拶を受けられた後、本学教員から研究概要の説明を受けられました。 眼科領域の難病に対する遺伝子治療の日本で初めての臨床応用となった石橋達朗眼科学教授の「網膜色素変性症に対する遺伝子治療の臨床研究」や、江頭健輔循環器病先端医療研究開発学教授の「重症肺高血圧症治療用ナノ粒子製剤の実用化と臨床試験」、また、田口智章小児外科学教授から、腸が機能しない難病であるヒルシュスプルング病類縁疾患に対する幹細胞を用いた新しい治療法の開発について説明を受けられ、特に江頭教授からの説明では、 安倍首相自ら実験装置の前に立ち、日本発で世界で初めての心血管病治療用ナノ粒子製剤を手に取って確認されました。 説明後は、有川総長や久保病院長、本学教員らと先端医療の研究現場の状況や日本の社会と経済における難病の先端医療研究の重要性について、活発な意見交換が行われました。 その後、視察の場をコラボステーションⅠの共同実験室に移し、先端機器の並ぶ田口教授(中山教授、山座講師)のラボで、乳歯由来の幹細胞を人工培養した細胞の塊をロボットで積み上げて立体構造をつくる基礎実験を見学されました。 安倍首相は視察後の記者団に対するコメントの中で、大学の研究施設や医療現場などを見て、日本が得意とする難病を中心とする医療・医学に対し、政府の政策として推進していく意気込みを話されました。(左)コラボステーションⅠの田口教授(右)のラボで幹細胞の基礎実験を見学する安倍首相(下)心血管病治療用ナノ粒子製剤を確認する安倍首相と江頭教授(左)視察を終えて、記者団の質問に答える安倍首相2 Kyushu University Campus Magazine_2013.7

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