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漕艇部OB九州大学漕艇部 後援会名島会会長阿部 哲哉さん新艇庫。1階はボート格納庫、2階では合宿も可能。お互いを理解することで、ボートは進む\学生サークルの活躍を紹介/特別編―阿部さんが漕艇部から学んだことをお聞かせください。 ボートというのはクルーが協力をしないといけないんですが、意見が一致しないときには良く言えば討論、悪く言えばいさかいが起こりました。でも同じクルーの一員だから同じボートを漕がなきゃいけないわけですよね。だから少しずつ少しずつ反省したりするというか、それで考え方の方法が身についたんです。ボートは1クルー5人あるいは9人が、同じ方向に進まなきゃいけない。だから、とにかく相手を理解しなきゃいけないということが身につきます。相手を理解して一緒に漕がないと船は進みませんもんね。―新艇庫建設には名島会のみなさまの尽力があったと伺っています。新艇庫建設の計画はどのように実現したのでしょうか? 艇庫の建設計画がスタートしたときに、新艇庫建設という目標を先に設定して、目標に到達するためにはどの方向から行くか、道筋をどうやって定めればいいかという考え方をしましたので、実際に建設に動き出す時には、既に完成までの道筋ができていました。加えてOBの皆さんや大学の職員さんには「俺の仕事だ」という気持ちで艇庫の建設をお手伝いしていただきました。それは凄かったですよ。ものすごく凄かった。皆さんの熱意溢れる仕事もあって、新艇庫の建設は1年経たずに終わったわけです。―このような現役生に対する後援会活動のモチベーションはどこから生まれてくるのでしょう? 漕艇部で得たことに対する恩返しとでもいいましょうか。学生の活動を円滑に、楽しくできるように手伝ってやろうっていう、兄貴だとか親の目から見るような気持ちで支援を行っています。―最後に、後輩である漕艇部の現役部員や九大生にメッセージをお願いします。 一番大事なのは、人と対話できる能力。今の若い人たちはお利口さんだから、自分をさらけ出すことは損だと思ってるでしょ?それだとなかなか本音で喋れないですよね。だからどんどん意見を交わして、もう周りから見たらこいつら口論してんのか、喧嘩してんのかと思うくらいやらないと。意見が素直に出せなければそれは距離が離れるだけだし、素直に出してお互いに理解を深められれば、それは親友になっていくわけですからね。―ありがとうございました。名島会は昭和29年の創設以来、漕艇部に精神的・技術的・経済的支援を行ってきたOB・OG会です。 阿部会長は、昭和48年に本学医学部を卒業され、現在は医療法人阿部クリニック理事長でおられます。 阿部会長の寄附により今年4月に新艇庫が完成し、その調度品は名島会の募金によって寄附されました。これを記念し、今回の躍動では特別編として阿部会長へのインタビューを行いました。名島会の皆さんが、卒業後継続的に現役部員への支援を続ける理由について伺います。この記事は、広報室学生スタッフが制作しました。https://www.facebook.com/KyushuUniv.StudentKyushu University Campus Magazine_2013.9   15

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