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 教育研究棟は、各部局の独自性に配慮し、部局毎のブロックを連結した構成とし、中央図書館との関係性および部局間の関係性をもとに、五つの棟に南から順に、経済学、法学、比較社会文化・言語文化、統合新領域・人文科学、人間環境学を配置しています。また、講義室、生活支援施設、全学共用スペース、プレゼン・スペース、展示用のインナーモール等を、複数部局の共同利用に配慮し、教育研究棟の1、2階に配置し、各フロアには、リフレッシュスペースを配置します。さらに、記録保存のうえ削平した石ケ原前方後円墳の位置に、360度の眺望がきく展望台、展示場を設け、地域の歴史に触れつつ、新たな魅力を生み出すキャンパスを目指します。 中央図書館は、「次の百年を担う図書館であること―アジアのトップブランドとして―」を目指して、(1)主体的な学びを創出する図書館、(2)教育活動に最大限活用される図書館、(3)世界水準の学術研究を生み出す図書館、(4)世界への扉となる図書館、(5)大学の知を社会につなぐ、を基本コンセプトにしています。四層の吹き抜けをもつ中央図書館には、施設内を通るキャンパス・モールからのエントランスを設け、大屋根を設置します。中央図書館の屋上をキャンパス・コモンとし、大講義室、アクティブラーニング・スペース、レストラン、「ルーム」と呼ぶ屋外小空間と芝生バンクを設け、多様なアクティビティを可能にします。 部局の独自性に配慮しつつ、建物が連続することによって圧迫感を低減し、単調さを緩和するようにします。環境負荷に配慮して、日照と風況のシミュレーションをもとに、施設の配置、窓、バルコニー等の開口部や庇などの位置、大きさ、材質等を決定します。文系地区では、キャンパス空間の骨格の維持と施設機能の充足を前提とした環境との共生を目指し、建築計画、構造計画、環境計画、運用、施設の維持管理に関する総合的な検討をもとに、経済性、機能性、効率性等の指標により最適な施設づくりを目指しています。 文系地区基本設計は、伊都キャンパスにおける一連の地区基本設計の掉尾を飾るものです。2013(平成25)年9月に全学的に承認された「文系地区基本設計計画説明書」には、全頁にわたり七色の虹の帯が付されています。七色は七つの部局を、虹の色通り線から20m高い東西方向に開かれています。ウエスト・ゾーンからセンター・ゾーンを介してイースト・ゾーンに抜けるモールや幹線道路の空間軸を受ける象徴的空間を形成しつつ、隣接するセンター・ゾーンの椎木講堂、基幹教育院棟と調和する空間構成が求められました。 全学の学生・教職員を対象とする中央図書館は、イースト・ゾーンの学生・教職員の利便性だけでなく、学内外の利用者に配慮し、センター地区に隣接して配置します。教育研究棟・講義棟・福利厚生施設等中央図書館多様性と調和を目指して環境との共生全体は、中央図書館を象徴しています。さらに、文系地区の多様性と全体の調和を表し、新キャンパスづくりに向けた希望と決意をも示しています。各方面からの一層のご理解とご支援をお願いします。ちょうび(   )(   )総数:約 18,700人(学生 15,500人/教職員 3,200人)[移転人数:約7,900人]18  Kyushu University Campus Magazine_2013.11特 集Ito Campus椎木講堂側からの文系地区の眺望移転スケジュールと進捗状況第Ⅰステージ平成17年度~平成19年度総数:約 5,200人学生 4,200人、教職員 1,000人[移転人数:約5,200人]工学系理系図書館Ⅰ箱崎より移転完了(~H18年度)第Ⅰステージ終了第Ⅱステージ平成20年度~平成23年度総数:約 10,800人学生 9,500人、教職員 1,300人[移転人数:約5,600人]基幹教育院比較社会文化研究院、言語文化研究院数理学研究院、理学部数学科マス・フォア・インダストリ研究所理系図書館Ⅱ六本松より移転完了(~H21年10月)第Ⅱステージ終了第Ⅲステージ 平成24年度~平成31年度カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所次世代燃料電池産学連携研究センター椎木講堂(H25)基幹教育院(H26)、国際村・ドミトリーⅢ(H26)カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所第2研究棟(H26)共進化社会システムイノベーションセンター(H26) 理学系(H27)情報基盤研究開発センター(H28)大学の国際化関係施設国際化拠点図書館(H29)、地球社会統合科学府(H29・H30)言語文化学・留学生センター等国際化関係施設(H29・H30)農学系、国際農学(H31)人文社会科学系施設人文科学研究院、法学研究院、経済学研究院(H29・H30)人間環境学研究院(H29・H30)その他 (H31)平成24年度完了【用地再取得】※( )は移転予定年度を示す。

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