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 「地球資源工学グローバル人材養成のための学部・大学院ビルドアップ協働教育プログラム」(構想責任者:渡邊公一郎 工学研究院 教授)が、平成24年度の「大学の世界展開力強化事業」に採択され、本年1月にバンコク(タイ)で開催したキックオフセミナーを皮切りに、本年度より本格的なプログラムを開始しています。 本プログラムは、鉱物・エネルギー資源開発とそれに付随する地球環境問題に関わる分野で、日本とASEANの将来を支える地球資源工学分野のグローバル人材の養成を目指しており、質保証を伴う3つの学部・大学院ビルドアップ(積上式)協働教育プログラム(実践経験を積む「国際インターンシップ」、学生間交流やモビリティ強化を図る「スクールオンザムーブ」、高度研究者・技術者リーダーを養成するための「大学院ダブルディグリー」)を本学と国内外の連携大学とともに実施しています。これらのプログラムのうち、「国際インターンシップ」は、学部3年生を対象に、8月に日本においてサマースクールとして開催しました。サマースクールは、座学やフィールド教育で構成しており、本プログラムの導入部をなしています。中核をなす「スクールオンザムーブ」は、主に修士課程の協働教育プログラムであり、日本とASEANから併せて40名の修士課程の学生を毎年選抜します。厳格な審査のもとに選ばれた学生は、各大学で実施される関連専門科目と、所属内外の大学等で実施される国際産学連携研究科目を受講した後、約4週間のスクールオンザムーブに参加します。これは、資源開発、探査、環境などのグループに分かれ、数名の引率教員と共に少なくとも3か所以上を移動しながら、ASEANや日本の連携大学での座学やフィールド教育を経験し単位を与えるもので、日本人学生とASEANの学生間の交流やモビリティ強化が期待できます。本年度のスクールオンザムーブは、9月にインドネシア、11月にタイで開催し、12月には日本での開催を予定しています。 本プログラムにおける連携大学は、海外では、タイのチュラロンコン大学、インドネシアのバンドン工科大学、ガジャマダ大学、フィリピンのフィリピン大学、マレーシアのマレーシア科学大学、ベトナムのホーチミン市工科大学、カンボジアのカンボジア工科大学、国内では、早稲田大学、北海道大学であり、各大学間でプログラム実施に係る協定案作りが終了しました。ダブルディグリープログラムについては、本学とチュラロンコン大学、バンドン工科大学、ガジャマダ大学間での実施案を準備しているところです。 平成24〜25年度に本プログラムに参加した日本とASEANの学生はすでに150名を超えています。多くの学生が本プログラムを通してグローバル人材としての将来像を描くようになり、プログラムをますます魅力的なものにするため努力していきます。九州で実施したサマースクールの阿蘇巡検のひとコマバンドン市北部の地熱帯でのフィールド教育バンドン工科大学でのグループ討議の様子(本年度第1回スクールオンザムーブ)地球資源工学グローバル人材養成のための学部・大学院ビルドアップ協働教育プログラム(AJ-BCEP) http://resource-tenkai.mine.kyushu-u.ac.jp/WebサイトCl seup「地球資源工学グローバル人材養成のための学部・大学院ビルドアップ協働教育プログラム」大学の世界展開力強化事業Kyushu University Campus Magazine_2013.11  21クローズアップ❸

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