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 大学院教育の抜本的改革を支援する文部科学省の補助事業「博士課程教育リーディングプログラム」の平成25年度オールラウンド型プログラムに、本学から提案した「持続可能な社会を拓く決断科学大学院プログラム」(プログラムコーディネーター:矢原徹一 理学研究院 教授)が採択され、その本格的な活動を開始しました。 我々人類は今、地球環境と文明社会の持続可能性という大きな課題に直面しており、気候変動・市場のグローバル化・急速な人口変動などの諸課題に対して、さまざまな決断に迫られています。 「持続可能な社会を拓く決断科学大学院プログラム」では、5年一貫の教育プログラムにより、専門分野での世界でトップレベルの業績、持続可能性に関する広範な知識に加え、専門・学際科学の成果を統合し、課題解決への決断を下すための新たな学識を持ち、国際社会においてプロジェクトを提案し、明確なプレゼンテーションによって人々を説得し、さらに課題解決に向けての協働作業を組織・推進する指導力を備える、時代を牽引するグローバルリーダーを育成します。 科学の成果を社会的な問題解決に活かすために、新たな科学「決断科学」(decision science)を構築します。決断科学とは、さまざまな不確実性の下で、価値観の多様性を考慮しながら最善の決断を行い、その決断を成功に導く方法論に関する科学です。 複合的で不確実性を持つ現象についての洞察と俯瞰的理解、不合理性を伴う人間行動・心理の体系的理解、および地球環境と人類社会が直面する諸課題についての統域的理解によって成り立ちます。 決断科学では、選択肢の探索、決断、実行、評価という一連のプロセスを対象にしています。平成24年度に採択された2つの博士課程教育リーディングプログラム(「グリーンアジア国際戦略プログラム」、「分子システムデバイス国際研究リーダー養成および国際教育研究拠点形成(分子システムプログラム)」に加え、今年度新たにオールラウンド型プログラムがスタートしました。時代を牽引するグローバルリーダー「決断科学」の構築平成26年1月11日~13日にプログラム学生が中心に企画した屋久島合宿を実施Cl seup「持続可能な社会を拓く決断科学大学院プログラム」がスタート博士課程教育リーディングプログラム博士課程教育リーディングプログラムKyushu University Campus Magazine_2014.1  15

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