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 平成25年12月8日、ベトナム・ハノイの水資源大学において、本学大学院農学研究院、熱帯農学研究センターおよび東アジア環境研究機構(RIEAE)との間で交流協定を締結しました。調印式では、平松和昭農学研究院長と、Nguyen Quang Kim水資源大学学長により、協定書への署名が行われました。本協定はこれまでに農学研究院と水資源大学とで締結していた協定を、他部局を含めて発展的に拡充するもので、本協定の締結によって、今後、研究・教育における両大学の更なる交流の促進が期待されます。 それに先立ち、平成25年8月7日と8日の2日間、ベトナム・ハノイの水資源大学において、農学研究院、熱帯農学研究センターおよびRIEAEの主催により「第3回東南アジア流域圏水土保全プロジェクト(SOWAC)国際セミナー」を実施しました。開会にあたり、Kim 学長から挨拶がなされました。引き続き、平松研究院長から流域圏の環境保全への数学的手法の活用、そしてTrinh Minh Thu 副学長からベトナムの土木工学に関する現状と展望に関する基調講演がありました。その後の一般講演会では、ベトナムからの投稿論文24編を含む計37編の研究成果が発表され、活発なディスカッションを通じて、流域圏管理の実態や現場が抱えるニーズに関する知見が共有されました。本学の学生からは、RIEAEが実施する「東アジア環境ストラテジスト育成プログラム(EAESTP)」の受講生や、現在は水資源大学で活躍するEAESTP 修了生が関連研究の成果を発表しました。また11月13日には稲盛ホール(伊都キャンパス)において、ベトナムからの招待者を含む約30名が参加し、第4回セミナーが開催されました。第3回セミナーでの議論を受けて、RlEAEの多様な分野の研究者や日本で活動する留学生も加わって、東南アジアにおける統合的な流域圏環境管理に関する活発な議論が行われました。 本セミナーは、「日本学術振興会・研究拠点形成事業(アジア・アフリカ学術基盤形成型)」の支援を受けており、これまでに農学研究院と水資源大学の有志により築かれてきた研究および人的交流の更なる推進を目的として実施しています。本プロジェクトでは、セミナー開催や研究者・大学院生の短期相互訪問を実施しており、来年8月には第5回セミナーを福岡で開催する予定です。関係各位のご支援をお願い申し上げます。Cl seupベトナム水資源大学との学術交流協定調印式の様子第3回国際セミナー参加者(ベトナム・ハノイ)Trinh Minh Thu副学長による基調講演ベトナム水資源大学との交流協定の締結および国際セミナーの開催SOWAC JSPS Core-to-Core Program東南アジア流域圏水土保全プロジェクト(SOWAC)東南アジア流域圏水土保全プロジェクト(SOWAC)http://www2.bpes.kyushu-u.ac.jp/̃www-water/sowac/ WebサイトKyushu University Campus Magazine_2014.1  17クローズアップ❷

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