http://www.kyushu-u.ac.jp-kyudaikoho_92
11/40

エケネチュク:私たちがメンバーとして活動している国際化学生委員会(The Student Committee for Internationalization of Kyushu University:SCIKyu「サイキュー」)は、九州大学の国際化推進と学生たちのキャンパスライフの向上を主な目的として、グローバル30プロジェクトの取組の一環として設置されました。 この委員会では、2011年に、本学に在籍する教職員・学生を対象として実施したアンケートにより浮き彫りになった問題点のうち、特に要望が多いものに焦点をあて、学生の視点から改善のための提案を行うという趣旨で「留学生のキャンパスライフ向上に関する提案」と「日本人学生の国際化に関する提案」を作成しました。この中では、例えば、掲示物にはふりがなをふる、留学生のクラブ活動への参加を促す、留学生と日本人学生の交流を促進するといった提案をしています。これらを具体化するためにも、国際化学生委員会は組織的な活動を展開しています。また、2012年には90人もの学生が参加したランゲージプログラム、日本人学生と留学生が交流できるキャンプも開催しました。フランシス:それから、九大祭では、より多くの留学生を学園祭に巻き込むために九州大学留学生会(Kyushu University Foreign Student Association:KUFSA)と協力しています。内容としては、イランやタイの文化・歴史・伝統、中国料理についてプレゼンテーションをしたり、和太鼓やアフリカンダンスの楽しいパフォーマンスを行い、50ヶ国から90人以上の参加を得ることができました。江川:広報活動としては、Facebookも活用しています。当初は150人ほどが応援してくれていましたが、今では約400人に増えました。このうち345人は日本人学生ですが、実際のイベントでは日本人学生よりも留学生の方が多いです。今後は、SNSに加え、ポスター掲示や広報誌などの展開も考えています。藤木:大学としてもちょうど海外展開を視野に入れた広報体制の拡充や強化に着手したところですし、非常に重要な視点だと思います。山川:国際化学生委員会で行っている課外活動では、参加した学生からとても楽しかったという感想を多くもらっています。たとえば、つい2日前に留学生と日本人が集まって1対1のペアで、身近な生活について議論するプログラムを開催しましたが、留学生と日本人学生双方とも語学力を磨くとともに、お互いの文化や生活を学ぶよい機会となりました。ボディナンダ:課外活動と言えば、九州大学の学生団体やサークルの国際化も必要ではないでしょうか。九州大学の国際化のために設立された国際化学生委員会国際交流をもっと深めてゆく─留学生と日本人学生が一緒にサークル活動を楽しみ、新たなドミトリー「国際村」で一緒に生活する江川 雄亮エケネチュク オカフォーボディナンダ チャンドラ山川 秀美| 座談会 | 九州大学の国際化に向けて10  Kyushu University Campus Magazine_2014.3※グローバル30プロジェクト…文部科学省が平成21年 度から25年度にかけて実施した事業で、優秀な留学生 や外国人研究者の獲得や大学の国際化へ向けた取組 の推進が目的。九州大学はこの事業に採択された13大 学のひとつで、留学生等に魅力的な教育環境づくり に取り組んできました。※

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です