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坂上 康俊文学部長(平成26年4月1日就任)吉本 圭一教育学部長 みなさん、文学部へようこそ。 文学部では、自分自身と周りの人々をはじめとする個人や集団の、精神的な活動を中核とした営みを考察の対象にします。人間は、いろいろなことをしたり考えたりするので、文学部で取り扱う分野は極めて多くなり、考察の方法も多様にならざるを得ません。 個人や集団の営みについて考察するのに用いられる方法を、文学部では大くくりに哲学、歴史学、文学、人間科学に分けています。皆さんは、関心に応じて、どれか一つを身につけなければなりません。大事なことは、自らの理解が、今まで言われてきたこととは違う、一段と深いものであることを、説得力をもって示すことが求められることです。このためには、「今まで言われてきたこと」を正確に読み取り、かつ、「一段と深い」理解であることを明快に説明できなければなりません。先人の到達点を知り、自らの理解を誤りなく伝えるには、言葉の重要性は、いくら強調しても強調しすぎることはないでしょう。 言葉に関する感覚を研ぎ澄まし、方法論を学び取った皆さんが、新たな知の創造に参画される日を心待ちにしています。|専門分野|日本古代史さかうえ やすとし ようこそ、教育学部へ、九州大学へ、そして学術のモラトリアムへ。大学は、定まった答えの先にある問いを探求するところです。皆さんのこれからの大学生活とキャリアの形成には、いっぱいの可能性があります。大学は、そのための役割試行実験の時間と空間を用意しています。 教育学部は1学年50名の小さな学部で、所属教員30名をはじめとする多数の教職員が皆さんの数年間の大学生活に関わっていきます。さらに九州の地域課題に沿った、また海外のグローバルな学習の場での、たくさんの出会いが皆さんを待っています。教育と心理を専門とする分野特性もあり、学生同士の、また学生と先生との交流の密度の濃さ、仲の良さは他に比べようもありません。入学したらすぐに理解していただけると思います。 また、教育学部での学修の発展として大学院人間環境学府があります。皆さんに、先生たちが最も生き生きと仕事をしている「学術と専門の世界」への途をお誘いしています。 どうぞ、同級生や先輩・友人、先生たちと語り合いながら、学術の迷路、モラトリアムを愉しんで下さい。|専門分野|教育社会学よしもと けいいち研ぎ澄まされた言語感覚で、人を、世界を問うようこそ教育と大学モラトリアムの世界へ学部長からの  メッセージ―平成26年度―新入生歓迎Kyushu University Campus Magazine_2014.3   3

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