九大広報Vol.93

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九大広報Vol.93

九州大学農学部経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援事業「国際的な視点を持ったアグリバイオリーダーの育成」プログラムの取組「国際的な視点を持ったアグリバイオリーダーの育成」プログラムは、文部科学省の「経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援事業」(採択時は「グローバル人材育成推進事業」)として平成24年度に採択されたものです。この教育国際化プロジェクトは、農学部生を対象として、次世代型農学「アグリバイオ」を武器に世界で活躍し、社会を牽引する人材の育成を目標としています。平成25年度は、主に以下の3つの取組を行いました。英語力強化プログラム伊都及び箱崎キャンパスで実施した英語力強化プログラムを110名が受講し、英語力の向上を目指しました。一般的に、高校までの教育は、「読み」「書き」に偏重していると言われていますが、本学農学部生も例外ではありません。そこで、英語力強化プログラムでは、「聞く」「話す」の訓練を集中的に行い、その結果、プログラム受講後に実施したTOEFL-iBT模擬試験では、スコア80を達成した学生が、4名から7名となり、全体の平均スコアも向上しました。特に「聞く」に関する能力の伸びは顕著でした。本年度は、日本文化や科学英語を学ぶ授業なども加え、更に魅力的なプログラムを実施していきます。海外派遣プログラムアジアでは、ベトナムのハノイ農業大学とタイのキングモンクット工科大学トンブリ、オセアニアでは、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学、中米ではコスタリカにあるジョージア大学コスタリカキャンパス、北米では、カリフォルニア州にあるサンノゼ州立大学、カリフォルニア大学デービス校に計79名の学生を派遣しました。各プログラムには、農学を取り巻く地域的な特色を盛り込みました。例えば、ジョージア大学コスタリカキャンパスで実施したプログラム(2月25日?3月25日)には5名の学生が参加し、広大な自然に囲まれたキャンパスで、昆虫採集、標本作成、森林調査、バードウォッチング、蝶の生息数調査などのラボワークに取り組みました。コスタリカはエコツーリズムの先進国であり、学生たちはこの他にも、薬効植物観察、乳搾り、コーヒー農園訪問、カーボンオフセットワーク、バイオダイジェスター設置、モンテヴェルデ雲霧林ハイク、農場訪問など、様々な学内外アクティビティーを経験しました。農学部国際コースとのクラス共有農学部国際コース(グローバル30プロジェクトで開設した英語による授業のみで学位が取得できるコース)の基礎科目を海外からの留学生とともに受講し、日本語の対応科目と単位互換する「クラス共有」のシステムを始動し、聴講も含め延べ4名が受講しました。受講には、TOEFL-iBTスコア80をクリアすることが条件です。受講者からは、農学関連の英語表現を実践的に学ぶことができたほか、異文化交流の機会を持てたとの声が聞かれました。平成26年度には、さらに共有できる英語講義を拡充していきます。グローバル人材育成推進事業を開始して1年半が経過しました。研修や英語力強化プログラムを経験した学生から、本格的に海外に出て勉学や研究を進めたいという声もあがってくるようになりました。本年度は※農学部オープンプロブレムスタディープログラムと共同で香港城市大学の学生達を農学部に受け入れる予定にしており、本事業を派遣のみならず、双方向的なプログラムへと進める計画です。※大学院生物資源環境科学府の副専攻の中で開講される講義科目の他、農学部生向けの海外派遣プログラム等を提供している。問い合わせ先/Webサイト農学部グローバル人材育成推進プロジェクトオフィス?http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/Gjinzai/321コスタリカでの派遣プログラム。農家にてバイオダイジェスター設置を行った。クローズアップ…2英語力強化プログラム授業風景KYUSHU UNIVERSITY Campus Magazine 2014.05 21