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概要

九大広報Vol.95

伊都地区フレームワークプラン2014 九州大学は、時代の先端を切るための新キャンパスを福岡市西部の糸島半島に建設中であり、その整備は第三ステージに入りました。学術研究都市構想に基づくまちづくりが進展し、国際化と留学生の増加、公共交通、駐車場などの交通の課題、将来拡張と建て替えなどの課題がでてきています。これらを解決するとともに、整備上の必要な見直しを行い、将来を見据えたフレームワークプランをまとめ、次の段階に備える必要性が生じてきました。フレームワークプランの目的は、キャンパスの基本的将来像を示すことであり、「新キャンパス・マスタープラン2001」の精神を引き継ぐ「伊都地区フレームワークプラン2014」によって、五十年後、百年後においても、秩序を保ち、持続可能なキャンパスを目指します。 新キャンパス計画専門委員会に設置したフレームワークプラン検討プロジェクトチーム(平成25年5月設置)は、今泉理事・副学長をチーム長として、日野副学長、野田副学長、佐藤副学長、各WG長、事務局企画部長、施設部長、福岡市大学移転対策部長、糸島市経済振興部長、公益財団法人九州大学学術研究都市推進機構事務局長、新キャンパス計画推進室3名の計20名により構成されています。必要に応じて、新キャンパス・マスターアーキテクト委員会の渡邊委員長(東京大学名誉教授)にアドバイスを受けつつ検討を重ね、新キャンパス計画専門委員会および将来計画委員会において了承を得たものです。目指すべき基本的将来像 「伊都地区フレームワークプラン2014」は、目標年を五十年後の2064年とし、キャンパスの骨格を維持しつつ、日々進歩を遂げる学術分野の変化にも柔軟に対応できるような長期的計画を提示しています。今後のマスタープランを作成する際の拠り所として、土地利用、動線を主とするキャンパスの骨格、さらに、これらを補完するための施設・環境計画、運用計画を含みます。「総合科学の中枢」 「九州大学学術憲章」「九州大学教育憲章」さらに「九大百年メッセージ」における新たな百年に向けての基本理念を前提条件として、それらを物的側面から実現するための計画としてフレームワークプランを位置づけています。福岡都市圏における九州大学キャンパスは、都心部から3方向に向かう広域的な都市軸上にあり、伊都キャンパスは、病院キャンパス、大橋キャンパス、筑紫キャンパスと相互に有機的な関係を保ちつつ、「総合科学の中枢」としての役割を担います。都市計画と伊都キャンパス周辺 住みよく、学びやすく、かつ質の高い研究活動が推進できる環境を整備することを目的とする九州大学学術研究都市構想を産官学民が一体となって推進しています。伊都キャンパスおよびその周辺は、大学と地域が一体となった学術研究都市コア・ゾーンとして位置づけられ、学術研究都市形成の先導的役割を果たすことが期待されています。 福岡市基本計画では、伊都キャンパスおよびその周辺を活力創造拠点とし、「九州大学伊都10132クローズアップ … 1キャンパス計画及び施設管理委員会委員長新キャンパス計画専門委員会委員長 理事・副学長 新キャンパス計画推進室副室長 教授      坂井 猛平成26年7月24日開催の将来計画委員会において、「伊都地区フレームワークプラン2014」が了承されました。五十年後、百年後も持続可能なキャンパスを目指して今泉 勝己KYUSHU UNIVERSITY Campus Magazine 2014.09 21