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概要

九大広報Vol.96

 本プログラムは、我が国におけるイノベーション創出の活性化のため、大学などの研究開発成果を基にしたベンチャーの創業や、既存企業による新事業の創出を促進する人材の育成、関係者・関係機関によるイノベーション・エコシステムの形成を目的として、平成26年度から文部科学省が実施している事業です。具体的には、専門性を持った大学院生や若手研究者を中心とした受講者が、起業家マインド、事業化ノウハウ、課題発見・解決能力および広い視野などを身に付けることを目指し、受講者の主体性を活かした(アクティブ・ラーニング)実践的な人材育成の取組への支援を行っています。グローバルアントレプレナー育成促進事業(EDGEプログラム)  「グローバルサイエンスキャンパス」は、大学が、都道府県教育委員会などと連携して地域の才能育成拠点としてコンソーシアムを組織し、卓越した意欲・能力を有する高校生などに、国際的な活動を含む高度で体系的な理数教育プログラムの開発・実施を行う取組に対して、科学技術振興機構が財政支援を行うものです。グローバルサイエンスキャンパスプログラム名九州大学グローバルイノベーション人材育成エコシステム形成事業総括責任者産学連携センター教授、ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター長 谷川徹事業期間原則3年間(平成26年度~平成28年度)プログラム概要 本学が過去、ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センターを中心に先行的に実施してきたグローバルアントレプレナー(イノベーション人材)育成の試みを、本プログラムにより本学全学に拡大するものです。また、関係の深い地域(福岡市)や、従来からの広範な海外とのネットワークを活用・強化して、地域ワイド、グローバルワイドのイノベーション人材育成エコシステムを形成します。そしてより多様かつグローバルな能力を持つアントレプレナー育成システムを確立する計画です。特にビジネス化ステージの教育を強化・新設して、真にイノベーションを起こす人材輩出を目指します。 運営に当たっては、多くの優れた海外イノベーション教育機関の支援を受けますが、事業終了後、本教育を自立的に継続するために、各部局教員の参加を促して研修の機会とし、担当可能な教員数を拡大する予定です。 さらに、シーズ起点のPBL(Project-Based Learning:問題解決型学習)にデザイン思考を活用するなど、新たな試行的取組を実施して、デザインのリソースを有する本学の優位性・特色を活かす事業とします。企画名世界に羽ばたく未来創成科学者育成プロジェクトプラン 事業期間プランA(標準型) 最大4年間(平成26年度~平成29年度)※各年度の新規受講者数:70名(程度)企画概要 本学の科学・技術分野における高大連携事業のこれまでの実績を基に、理工系学部間および関係機関との連携を組織化することによって事業内容を発展させ、本プロジェクトの目的を次の4点に特化することで“傑出した科学技術人材”の育成を目指すとともに、その手法の開発・普及に取り組みます。 (1)科学および科学技術に主体的に関心・興味を持つ高校生の発掘 (2)科学研究への早期取組による飛躍的な能力の伸長 (3)国際的に通用する科学・技術研究者としての資質の開発 (4)大学・高校・教育委員会の連携による科学人材育成手法の開発 本プロジェクトは、受講生徒の興味関心・能力に対応するため、科学的知識の探求・発展を志向する「知的探求型プログラム」と、現代の科学技術に解決が求められる諸課題へのアプローチを志向する「課題探求型プログラム」で構成します。両プログラムとも2年完結型の教育プログラムで、2年目は両プログラムを修了した受講生から更に10名程度を選抜して、学会発表や海外大学などでの研究活動を体験するアドバンストコースを実施します。26 KYUSHU UNIVERSITY Campus Magazine 2014.11