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概要

九大広報Vol.96

ロバート・キャンベル氏による記念講演 同窓会奨学会奨学金授与式「九大1968―林崎价男の写真で振り返る」刊行された『九州大学文学部90年の歩み』 文学部は、法文学部時代(大正13年9月?昭和24年3月)も入れると、今年で創立90周年を迎えます。これを記念するため、平成26年9月6日(土)、箱崎キャンパスの旧工学部本館と中央図書館にて、次のような一連の記念行事を文学部と文学部同窓会の共催で行いました。一.展示・見学会① 写真で見る「九大百年」展② 六本松キャンパス模型展示③ 箱崎キャンパス模型展示④ 九州大学工学部壁画展覧二.文学部特別展示「九大1968―林崎价男(はやしざきともお)の写真で振り返る」三.文学部同窓会総会、同窓会奨学会奨学金授与式四.記念講演会講師:ロバート・キャンベル氏(東京大学教授、元九州大学文学部講師)題目:「終わりから見える日本の物語をめぐって」五.文学部90周年記念祝賀会会場:福岡リーセントホテル 一番目の、写真で見る「九大百年」展は、本学の百年以上に亘る歴史が一目でわかる写真展示だと好評でした。また、現在すでに更地になっている六本松キャンパスの模型や、すでに一部の建物の取り壊しが始まっている箱崎キャンパスの模型、さらに青山熊治氏の手による工学部壁画の展覧も行いました。 二番目の写真展は、文学部の技官として長く勤め、美術資料の撮影などで功績を残された林崎氏の撮影による貴重な未公開写真の展示でした。昭和43年6月2日に米軍機ファントムが箱崎キャンパスに墜落した後の学内の混乱の様子を活写し、大学紛争の歴史を知る上で、貴重な資料と言える写真でした。当日は林崎氏が来場者に解説をしてくださいました。 同窓会総会をはさんで四番目の講演会には、200名近い方々が御参加くださり、元文学部講師のロバート・キャンベル氏による「主人公の死など、終わりを最初に見せて始める物語」という観点からの日本文学の話に聞き入りました。 最後の祝賀会には、有川総長(当時)も出席し、「文学部の活躍を期待する」と挨拶しました。会は文学部同窓生、教員、学生が歓談し、盛会のうちにすべての記念行事を終了しました。一連の記念行事に御参加いただいた同窓生、学生諸君、教職員の方々に感謝すると共に、御協力いただいた皆様に、この場を借りて深く感謝申し上げます。 なお、この記念行事に合わせて、『九州大学文学部90年の歩み』が文学部歴史編纂室によって編集され、九州大学出版会から刊行されました(定価1000円(税別)。九大生協文系書籍部などで販売中)。文学部を構成する21の研究室の、大正・昭和・平成に亘る歩みが、その多様な教育・研究の姿と共に、鮮やかに描き出されています。 さて今後は、「文学部百年の歩み」に向けて、軽やかに歩んで行きたいところです。文学部将来計画委員会委員長人文科学研究院教授久保 智之(昭和56年卒)文学部同窓会副会長人間環境学研究院教授高野 和良(昭和63年卒)〈連絡先〉〒812-8581福岡市東区箱崎6-19-1文学部同窓会E-mail:bundo@lit.kyushu-u.ac.jp〈関連Webサイト〉http://www2.lit.kyushu-u.ac.jp/alumni/文学部90周年記念行事30 KYUSHU UNIVERSITY Campus Magazine 2014.11