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概要

九大広報Vol.97

 平成26年11月30日(日)、伊都キャンパスの椎木講堂にて、小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げ応援イベントを実施しました。 平成22年に地球へ帰還した「はやぶさ」のカプセルの開封および微粒子サンプルの回収とその後の科学分析には、理学研究院の岡崎隆司助教をはじめとする本学の研究者が深く携わり、後継機となる「はやぶさ2」においても、搭載された装置の開発に再び携わっています。「はやぶさ2」は、小惑星「1999 JU3」を観測し、小惑星表層サンプルを持ち帰ることにより、地球や生命の起源を探ることを目指しています。 「はやぶさ2」の打ち上げ予定は、当初11月30日(日) 13時24分24秒で、会場では宇宙航空研究開発機構(JAXA)提供のライブ映像によるパブリックビューイングを行う予定でしたが、悪天候により打ち上げ延期となりました。しかし、開発に携わった基幹教育院の野口高明教授による「はやぶさ1、2の鉱物物質科学」、理学研究院の奈良岡浩教授による「はやぶさ2の有機科学」、岡崎助教による「はやぶさ2のサイエンスと開発」についての解説や、「はやぶさ2」が搭載したサンプラーキャッチャ・コンテナ(試作品)の展示、学生企画による隕石・鉱石の紹介などは予定どおり行い、小・中学生を含む一般市民の方、本学の教職員など合わせて約500名が来場しました。また、会場には「はやぶさ2」のオフィシャルサポーターである「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」のキャラクター「ジバニャン」「フユニャン」が登場し、イベントを盛り上げました。 なお、「はやぶさ2」は当初の予定から3日後の12月3日(水) 13時22分4秒に打ち上げられ、平成32年末に帰還する予定です。「はやぶさ2」打ち上げ応援イベント「はやぶさ2」のミッションの解説サンプラーキャッチャ・コンテナと岡崎助教イベントに参画した学生と「ジバニャン」「フユニャン」「はやぶさ2」のイメージ(イラスト:池下章裕)岡崎助教らが開発した「はやぶさ2」のサンプラーキャッチャ・コンテナサンプラーキャッチャ・コンテナとは、「はやぶさ2」が小惑星から採取した試料を持ち帰るための容器です。本学とJAXAが共同で開発を行い、本学で試作品の製作や基礎実験を行いました。02 KYUSHU UNIVERSITY Campus Magazine 2015.01