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概要

九大広報 Vol.98

異分野の学生同士で議論するおもしろさ。青野:九州大学で基幹教育がスタートしてちょうど1年が経過しました。まずは、丸野先生から基幹教育導入までの経緯や狙いについてお話しいただけますか。丸野:基幹教育は、九州大学百周年記念事業のひとつとして実現されたものです。平成3年の大学設置基準の大綱化によって、全国の国立大学から教養部がなくなり、教育のあり方を大学そのものに任せるようになりました。その後、文部科学省の大学院重点化という動きもあって、教員は研究に力を注ぎ、大学の一番ベーシックで核となるべき基礎教育が空洞化してきたのです。研究の出発点は基礎教育ですから、学生としての考え方や学び方を学ぶ入口の段階で「大学はこんなにおもしろいのか」とワクワクさせるようなシステムを作らなければならない。そういう考えから生まれたのが基幹教育なのです。青野:九州大学にも教養部があって、全学教育を行っていましたが、今の基幹教育と全学教育はどういう違いがあるのでしょうか。丸野:教養部でも、いろいろなことを幅広く学ぶ多様性、学年ごとに専門知識を積み上げていく階特別座談会九州大学で基幹教育がスタートしたのが平成26年4月。最初の基幹教育を経験した学生は、何を感じ、どのような成長を遂げることができたのか。基幹教育院の青野純子准教授をファシリテーターに、基幹教育院長である丸野俊一理事・副学長を囲んで基幹教育のおもしろさを語り合いました。この座談会は、2015年2月12日に伊都キャンパス センター2号館 嚶鳴天空広場にて行いました。基幹教育で知る「大学の学び」Special Roundtable Discussion丸野 俊一 (まるの しゅんいち)理事・副学長、基幹教育院長青野 純子 (あおの じゅんこ)基幹教育院 准教授真部 魁人 (まなべ かいと)工学部1年江頭 史歩 (えがしら しほ)21世紀プログラム1年KYUSHU UNIVERSITY Campus Magazine 2015.03 09