ブックタイトル九大広報 Vol.98

概要

九大広報 Vol.98

九大生が案内するアリゾナ州立大学世界のキャンパス留学先大学（アメリカ合衆国）井上 結美子（いのうえ ゆみこ）「九大生のための海外留学情報」Webサイト http://www.isc.kyushu-u.ac.jp/intlweb/study/交換留学についての詳細や、過去の交換留学生による報告書も大学毎にたくさん掲載しています。( )アリゾナ州立大学の特色　アメリカ南西部に位置するアリゾナ州は、グランドキャニオンがある州としても有名で、多くの世界遺産や国立公園を有しています。私が生活していたテンピという町の日中の気温は、夏は45度近く、冬は20度前後と温暖で、約10カ月の留学中に雨が降ったのは10日もありませんでした。そのような晴天続きの気候のおかげで、前向きな気持ちで充実した日々を送ることができました。　月曜日から木曜日は朝から夕方まで授業があり、毎日その合間や放課後に図書館で課題をこなしていました。授業は専門の教育学をはじめ、犯罪学やラテンサルサダンスなど、九州大学では学ぶことができない分野にも挑戦しました。授業では、グループプレゼンテーションが頻繁に課せられましたが、そこでは自分がチームにどれだけ貢献したかということが重視されます。アメリカ人や他の留学生の会話についていくのに必死で、自分のパフォーマンスに納得のいかないことが多々ありましたが、その分自分のアイデアが認められた時はこの上ない喜びを感じました。　また、アメリカ人の知人が、クリスマスなど家族が集まるイベントに毎回声をかけてくれたため、アメリカの文化を体験できる貴重な機会を得られました。当たり前のように友人や家族をみんなで紹介し合い、すぐに打ち解けられる素敵な文化のおかげで、多くの出会いに恵まれ、彼らと共に過ごせたことは留学で最も心に残っていることのひとつです。教育学部4年知人の家族と食事会大学の名所「ヤシの木ロード」アリゾナ州の観光名所「アンテロープキャニオン」教育学の授業のメンバーと一緒に授業や結婚式など幅広い用途に合わせて利用される大学シンボルの校舎　アリゾナ州立大学は1885年に創立された大学で、4つのキャンパスを有しています。工学やジャーナリズム・ビジネス分野に強く、海外からの留学生を含め、学生数は7万人を超えるマンモス校です。また、アメリカで初めてSustainability(持続可能性)専門の学部を設立した大学で、環境に配慮した社会の構築に向けた積極的な取組は、世界的にも評価を得ています。最も多くの学生が在籍するテンピキャンパス内には、24時間開いている図書館や大きなスポーツジム、多数のカフェなどがあり、勉強だけでなく息抜きをする環境も整っています。交換留学生を対象に、大学内のホールでミュージカルを無料で鑑賞できたり、グランドキャニオンツアーに格安で参加できたりする機会が設けられているほど大学側のサポートも手厚く、様々な文化体験ができるプログラムが組まれています。KYUSHU UNIVERSITY Campus Magazine 2015.03 17