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概要

九大広報 Vol.98

 平成27年2月15日(日)、病院キャンパスの臨床大講堂にて、文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「医用画像に基づく計算解剖学の多元化と高度知能化診断・治療への展開(略称:多元計算解剖学)」(研究期間:平成26年度?平成30年度)の第1回国際シンポジウムを開催しました。 本領域は医学研究院の橋爪誠主幹教授を研究代表に、高精細医用イメージング技術と情報学の融合の成果である「計算解剖学」の多元化を目的とし、単なる画像理解にとどまらない人体の総合的理解を目指し、早期発見や治療の困難な疾患に対する高度に知能化された診断・治療法へ展開を行います。 当日は、国立高等専門学校機構の小畑秀文理事長による特別講演をはじめ、INRIA Sophia Antipolis(France)よりNichorlas Ayache教授、 University College Londonより画像誘導治療の第一人者であるDavid Hawk教授の招待講演に続いて、9つの計画班代表者が本年度の成果と来年度からの計画について報告し、諮問委員や100名を超える参加者による活発な討議が繰り広げられました。会場の様子橋爪主幹教授による挨拶 新学術領域研究「多元計算解剖学」第1回国際シンポジウムを開催KYUDAINEWS!持続可能な社会のための決断科学センターと長崎県対馬市が協力協定を締結KYUDAINEWS! 平成27年2月4日(水)、対馬市役所にて、持続可能な社会のための決断科学センターと長崎県対馬市が、同市が進める域学連携事業に基づいたまちづくりや地域の課題解決に関する協力協定の調印式を行いました。この協定は、両者の連携による実践プロジェクトの推進、学生と教員の参加を通した地域社会の振興と教育・研究の活性化に寄与することが目的です。調印式には、対馬市から財部能成市長、持続可能な社会のための決断科学センターからは矢原徹一センター長らが出席しました。 調印式後は、学生による「持続可能な社会を拓く決断科学大学院プログラム」の活動紹介、財部市長と学生との意見交換会が行われ、対馬市の政策内容や市長のリーダーシップについて活発な意見交換が行われました。 今回の協定を機に、決断科学大学院プログラムの学生は、市長や市の事業に関わる関係者と交流し、地域の課題解決のための実践、教育、研究を総合的に行っていきます。「総合研究博物館サイエンストーク:眼の軟組織が保存された最古の魚類化石発見!」を開催KYUDAINEWS! 平成27年2月15日(日)、箱崎キャンパスの総合研究博物館にて、「サイエンストーク:眼の軟組織が保存された最古の魚類化石発見!」を開催しました。このサイエンストークは、英国の科学雑誌「NatureCommunications」に掲載された最新の研究成果を紹介するために開催したものです。研究代表者である熊本大学の田中源吾特任准教授が実物標本を見せて解説し、人間環境学研究院の小林洋美学術協力研究員が視覚研究の立場からコメントを加えるなど、約30名の参加者に研究最前線の臨場感を伝えました。 九州大学・熊本大学などの研究チームは、約3億年前の棘魚類の化石に、眼の網膜が例外的に保存されていることを発見し、3億年前の魚類が錐体細胞、桿体細胞、昼夜ふたつの視覚に必要なユーメラニンを備えていたことを世界で初めて突き止めました。 軟組織が保存された化石(=化石鉱脈)は世界的に注目されており、現在、化石鉱脈に関する日本初の研究拠点の形成を進めています。矢原センター長(右)と財部市長財部市長と学生との意見交換会の様子標本を手にする参加者の方々 サイエンストークの様子きょくぎょ22 KYUSHU UNIVERSITY Campus Magazine 2015.03