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概要

九大広報 Vol.98

平成27年度 新入生歓迎学部長からのメッセージ ご入学、おめでとうございます。 芸術工学部は今から47年前に全国で初めて設置されたこの分野のパイオニアです。そのオリジナリティは「技術の人間化」という明確な理念です。溢れる莫大な情報や技術を人間のしあわせのために取捨選択し、人間らしさを求めて計画的に活用できる設計家を養うのが芸術工学部です。ここでは、理系や文系、また芸術系にいたる幅広い分野を学び、経験によって身体に馴染ませていきます。それらはあくまでも設計家としての基礎です。社会に埋もれるさまざまな課題を発見し、解決するための知識の活用法を培うことが重要です。そのためには常識の枠を外し、知識に裏打ちされた革新的アイデアを構築し、その知恵を発揮する能力を養う必要があります。芸術工学がもっとも得意とするところです。さらに語学力、コミュニケーション力、プレゼンテーション力を身につけ、世界のリーダーとして人類のしあわせのために活躍できる資質を涵養します。 大学でやるべきことは多くありますが、一方で気さくな教員、また素敵な仲間や先輩たちと楽しく学び遊べるのも大学です。皆さんの旺盛なチャレンジ精神に期待しています。 新入生の皆さんご入学おめでとうございます。 これから皆さんは、人生の中でも最も重要でかけがえのない4年間を、自然に富み、そして新しい建物と設備が整った伊都キャンパスで過ごすことになります。この4年間がどれほど実り多きものになるかは、皆さんの心がけと行動次第です。皆さんが一人前のエンジニアあるいは研究者になるため、それぞれの分野の基礎をしっかり身につけましょう。そして、人の考えを理解し、自分の考えを人に理解してもらえる能力を養いましょう。そのためには、自分の頭で考え、難しくても最後まで考え抜くクセをつけましょう。学問をするのは当然ですが、それだけではなく、専門や文化を異にする多くの人達と語り合いましょう。今、世の中には難題が山積しています。工学を学ぶ皆さんは、エネルギー問題、環境問題、高齢化社会の問題など、様々な問題の解決に直接貢献できるチャンスを持っています。皆さんが4年後、見違えるようにたくましく成長して卒業していくことを祈っています。 農学部へのご入学、おめでとうございます。 農学部では、国際的に通用する専門性と技術を有するばかりでなく、豊かな課題探求能力とバランス感覚を備えた多様な人材の育成を通して、これまで各界で活躍する優れた人材を多数輩出し、我が国やアジア地域の人々の生活の向上と関連産業の発展に大きく貢献してきました。 本学部では、「生命、水、土、森、そして地球から学び得た英知を結集し、人類の財産として次世代へ伝え、人類と地球環境の豊かな共存を目指して、進化する農学を実現する」をミッションとして活動を行うことを定めています。このミッションのもと、新鮮な感性と若いパワーを持つ皆さんとともに、21世紀の人類的課題である地球規模での食料問題と環境問題を克服し、食料・生活資材の安定供給、生物生存環境の保全、人類の健康と福祉に貢献し、農学部95年余の伝統に新たなページを加えたいと考えております。 友人達と大学生活をエンジョイし、豊かな人間性を身につけるとともに、グローバル化社会を支える専門的知識・技術と感性を併せもった人材に大きく成長してほしいと願っています。 皆さんの健闘を切に期待しています。髙松 洋専門分野熱工学たかまつ ひろし4年後、そして将来の自分のために工学部長安河内 朗専門分野生理人類学やすこうち あきら求められる芸術工学の設計家芸術工学部長平松 和昭専門分野水環境学ひらまつ  かずあき新鮮な感性と若いパワーへの期待農学部長(2015年4月1日就任)06 KYUSHU UNIVERSITY Campus Magazine 2015.03