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概要

九大広報 Vol.99++

努力が記録(結果)にあらわれる。陸上競技の魅力を教えてください。坂井:九州大学陸上部には所謂「指導者」としての監督がいません。選手同士で話し合いトレーニングメニューを決めているので、自分たちで考えたメニューに沿って練習を行い、その結果として記録が伸びる時にやりがいを感じます。安藤(江):部員全員がそれぞれの目標に向かって努力し、お互いを励まし合える環境に身を置けることですね。目標を達成した時には一緒に喜ぶことができたり、今まで当たり前のことだと思っていたことに気づきがあったりして、そんな時に陸上をやっていてよかったなと思います。一番きつい練習はなんですか。安藤(江):私が専門としている短距離の中では、40秒間走です。40秒という時間は無酸素運動を続けられる限界とされていて、距離を徐々に伸ばしていきながら40秒で走りきれなくなるまで練習が続きます。力を抜いて走れば早く練習が終わりますが、そこは自分自身との闘いです。坂井:この練習を続けると「ケツ割れ」という臀部が横に割れるような激しい痛みに襲われます。短距離選手なら誰もが経験したことがある本当につらい痛みです。大会に掛ける思い。特に重点を置く大会はありますか。坂井:七大戦です。七大戦に参加する学生は自分たちと同じように受験勉強のブランクを経て競技を続けている学生です。大学の講義や就活といったライフイベントがほとんど同じ境遇で、勝敗に言い訳が通用しない分、最も盛り上がる大会です。競技レベルも高く七大学のOB・OGも応援に駆け付けてくれます。長距離は七大戦以外にも駅伝に力を入れています。駅伝について詳しく教えて下さい。安藤(真):九州地区の大学で行う駅伝大会で通称「島原駅伝」と呼ばれています。この大会の上位2チームは駅伝の全国大会である出雲駅伝の出場資格を得ることができます。ちなみに箱根駅伝は関東地区の大学しか参加できません。坂井:九州大学は昨年のこの大会で7秒差の僅差で福岡大学を破り3位入賞を果たしました。また安藤真基くんは区間賞という偉業を達成しています。▲七大戦での集合写真。今年は東北大学が主幹となり仙台市で開催されます。最強のライバルは自分自身努力は裏切らない。大会当日までにどれだけ練習を積み重ねてきたかが試されるスポーツ。個人競技と思われがちな陸上競技ですが、実はチーム力も試されます。お互いに励まし合いながら過酷な練習に臨む九大生アスリート。今回の「躍動」では、陸上競技部の活動内容に迫ります。躍動サークル紹介陸上競技部主将(短距離)坂井俊宏さん理学部4年女子部主将(短距離)安藤江里さん理学部4年長距離パート長安藤真基さん農学部4年【取材協力】KYUSHU UNIVERSITY Campus Magazine 2015.07 15