ブックタイトル九大広報　Vol.99++

概要

九大広報　Vol.99++

会場の様子基幹教育はじめに　本学では、平成26年度より新しい教育システムである「基幹教育」を導入し、「ものの見方・考え方・学び方」を身につけたアクティブ・ラーナーの育成に取り組んでいます。中でも基幹教育セミナーは、学部の隔たりなく編成された20名程度の学生が他者と自身の大学における学びを語り合い、省察することを目的とした授業で、基幹教育の理念を鮮明に具現化したものです。特別主幹教授・名誉教授の「学び」　平成27年5月8日（金）、11日（月）、12日（火）、14日（木）の4回に亘り、伊都キャンパスの椎木講堂にて、基幹教育セミナーの特別版を実施しました。普段は学生同士や担当教員と学びを語り合う基幹教育セミナーですが、新たな観点の「学び」を共有するため、特別版では高等研究院の特別主幹教授および名誉教授の4名が講師となって1年生に語りかけました。講師陣は、「教員による私の学び」をテーマに、各回およそ700名の学生に向けて自らの学びの姿勢や学生へのメッセージを熱く語りました。各講師と演題は次ページのとおりです。　学生は、各講師がそれぞれの分野で世界水準の研究を創出していく過程での、学びの姿勢・情熱やつまずき体験などの「生きた姿」を聴きました。本セミナーに参加した学生からは、次のような感想が聞かれました。◎「私がこの講話を聞いて一番印象に残ったのは、研究において、First Oneか、Only Oneか、Best Oneかということを自問していくということでした」◎「先生も学生時代にいきなり今の道に進もうと考えていたのではなく、その時々に応じて自分の進む道を決めていったということを知り、これほど偉大な先生でもいきなり今の職業を選んだわけではないのだととても驚きました。だから、私も焦って進路を決めず、4年間じっくり考えて自分に合った進むべき道を選んでいきたいと思いました」◎「『遺伝情報的には劣っていても脳情報で勝っていれば打ち勝つことができる』という言葉が一番印象に残っています。みずみずしい好奇心、あふれる情熱を持ち続けていかなければならないと思いました」◎「今日の講演を聞いて一番強く思ったことは、小・中・高そし― 特別主幹教授・名誉教授による基幹教育セミナー―大学での学びを語る2 1基幹教育院 副院長補佐　　　　　　 教授　　クローズアップ … 3野瀬　健KYUSHU UNIVERSITY Campus Magazine 2015.07 25