ケンタッキー州のアパラチア山脈の麓に位置するベレアは,
自然に恵まれた静かな町で,その東部のほぼ全てがカレッジ
所有の土地である。織物,陶器,木工品等の伝統工芸品はアメ
リカでも有名。入学にあたって親の所得の上限設定があり,在
学生全員に授業料全額をカバーする奨学金を与え,学生は週
20 時間キャンパス内での労働が義務付けられるといった極
めてユニークな教育ポリシーをもつカレッジである。しかも
1 年間で$1,000 を稼ぐチャンスもある。
キャンパスは19 世紀末に建てられた赤煉瓦の建物が多く,
職人の町といった雰囲気がある。いち早く宗教や男女を問わ
ず学生を受け入れ,当地の山脈周辺の貧しい農家の子供たち
に教育の機会を与える為に設立された。その理念は,南北戦争
の際に強い批判を受けたので,全教官は1 時的にオハイオ州
に避難した。設立当時の伝統は今でも現在のポリシーに反映
されている。当カレッジが早くから留学生の受け入れ体制が
整っていたためか,様々な民族の学生が見受けられ,アメリカ
農業地帯の小さな町にしては国際色豊かである。
日本学を専門とする国際教育センター長が着任したばかり
である。TOEFL に対しては柔軟で,500 以上のスコアであ
れば留学可能である。
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