編集後記

   吉岡先生へのインタビューはわたしにとって大学の社会的役割をあらためて考え直す機会となりました。専門を深く掘りさげるとともに部分的な知を越えていく対話,現在を歴史のなかに位置づけて長期的に展望していく視座,こうしたところにユニバーシティとしての大学の特性があるのではないか,この特性を活かして社会に貢献することが大学の意義なのではないか。残念ながら,この特性が十分に発揮できていないところに現在の大学の問題がある,吉岡先生はそのようにおっしゃっていたように思います。「九大広報」第10 号(ミレニアム座談会号)が,国立大学等優秀広報紙の選考で,優秀賞(企画部門)を受賞しました。座談会に出席いただいたOB の方々,企画編集に携わられた先生および職員の方々に感謝申し上げ,またご一緒に喜びたいと思います。
(編集主幹 酒匂)


   「改革の大網案」で提示された「全学大学院重点化」と「学府・研究院制度」の導入は平成12 年度に完了しましたが,その他にも九州大学では様々な改革・改編が行われています。トピックスで御紹介する「総合研究博物館」と「地震火山観測研究センター」はその一例です。クローズアップは,ぜひ学生の皆さんに
お読みいただきたい。JTW 生に限らず九州大学に来ている留学生との交流は,必ず皆さんの世界を広げてくれるはずです。また留学生受け入れと同時に行われている海外派遣留学制度。海外の有名大学を多くパートナーに持つ九大の学生になって,学費免除で単位を持ち帰ることができ奨学金のチャンスもあるこ
の制度を利用しない手はないですよ。第10 号が創刊号に続いて優秀広報紙に選ばれました。ご褒美は私のような怠け者にもやる気を起こさせます。また,酒匂先生もお書きのように,「九大広報」が多くの方々のお力でできていることを改めて感じさせられます。
(企画広報室 臼杵)


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