キャンパスのオアシス「21世紀交流プラザ」で語ろう!
 21世紀は、深い専門性とともに幅広い知識と柔軟な発想を有する人材が求められ、学際的な新たな研究分野の開拓が期待されています。  10学部、14学府、15研究院、3附置研究所、3附属病院などを擁し、約900名の留学生も在籍する総合大学という強みを生かして、多くの学生、教官や職員が、分野や国籍を異にする様々な人たちと交流することなどを目的に、3つの「21世紀交流プラザ」が建設されました。

ロックで祝ったオープニング

学生も加えて行なわれた箱崎理系プラザのテープカット

 三つのプラザのうち、二十一世紀プログラム(注一)の学生が講義や自習室として使う六本松キャンパス棟は、すでに六月に看板上掲式が行われています。今回オープンしたのは、箱崎理系地区のプラザ(十月十日)と箱崎文系地区のプラザ(十月十九日)です。

 杉岡総長は「学生が集い、知恵を交換するこの場所を全学的に広く利用していただきたい。また、学生と教職員の本当の意味での交流の場となることを望んでいます。」と挨拶をしました。テープカットは、杉岡総長、柴田副学長、早田事務局長の他に、理系プラザでは松田名誉教授、梶山工学研究院長、そしてC&Cでプラザの活性化計画が採択された村田君(工学修士一年)と岡崎君(経済学部二年)を加えた七名が、文系プラザでは吾郷法学研究院長を加えた四名が行いました。

 また、理系地区では式の後、鮎川誠氏(昭四九年農学部卒)率いるロックバンド「シーナ&ロケッツ」が記念コンサートを行い、集まった学生や教職員を湧かせました。

(鮎川誠さんへのインタビューが、二頁の「シリーズ九大人」にあります。)

箱崎理系地区の「プラザ」

箱崎理系のプラザ

 この「プラザ」は、地蔵の森を通して創立五十周年記念講堂と一体感のある空間を創出しています。森の樹木をできる限り生かし、池やモニュメントを景観に取り込み、屋外のデッキや日除けルーバーなどに再生木材を採用。池の循環ポンプのエネルギー源として太陽光発電を利用し、自然通風を意識した窓の配置・空調方式を利用するなど、環境に配慮した設計となっています。

 情報交換の場「交流ラウンジ」やカルチャーカフェもある一階は明るい空間。ブックストアもあります。二階は、気軽に利用できる自習の場「ITサロン」や、少人数の講義やゼミなど多目的に利用できる「講義室」があり、木々や池を見下ろすテラスには椅子とテーブルが置かれています。

箱崎文系地区の「プラザ」

箱崎文系のプラザ

 この「プラザ」は、ヤング・リーダース・プログラム(注二)留学生の受け入れや二十一世紀プログラム高年次生の控室、各学部などが利用する講義室を含む施設として建設されました。

 一階には、ヤングリーダースプログラム学生など、多国籍の多くの学生の交流の場「交流ラウンジ」や「ヤングリーダース教官室及び院生室」が、二階には「二十一世紀プログラム学生控室」や「講義室」があります。

六本松地区の「プラザ」

 この「プラザ」は、主として二十一世紀プログラム学生の自習の場として、またプログラム独自の専攻科目の修学の場として十分活用できるよう設けられました。

六本松地区のプラザ

 一階は、専攻科目の講義やゼミに活用されている「学習室」や「控室」などがあり、プログラム以外の学生や教職員との交流の場としても活用されています。また二階の「コンピュータ室」には、二十一世紀プログラム学生が十分活用できるよう機器が揃えられています。

 どのプラザも、開館は、月曜日から金曜日までの午前八時三十分から午後九時まで(祝日と年末年始は休館)です。出会いの場、キャンパスのオアシスとして、気軽にご利用ください。

(注1)21世紀プログラム

 平成13年度スタートした九州大学独自のプログラム。学生は、どの学部にも属さず、指導教官と相談しながら自ら履修科目を選び、学部を横断して学習を進めながら専門を決めていく。既存の枠組みが組み替えられていくであろう新時代に、関連する様々な領域を総合し創造性を発揮しうる「専門性の高いゼネラリスト」の育成をめざす。

(注2)ヤング・リーダーズ・プログラム

 このプログラムは、アジア諸国の将来のナショナルリーダー養成に貢献し、日本理解を深めることを通じて世界各国の指導者間にネットワークを創り、日本を含む諸国間の友好関係の構築、政策立案機能の向上に寄与することを目的としている。アジア諸国、中央ヨーロッパなどの各国の、将来ナショナルリーダーとして期待される若手の行政官、産業界の実務家、法律家などが対象で、本年10月から九州大学を含む3大学で実施されている。
カルチャーカフェ「茶処」をヨロシク!
 理系プラザの1階にあるCultureCafe「茶処」は、九州大学の箱崎キャンパスをもっと楽しい空間にするために生まれた企画です。私たちCultureCafeは、人が集まることができる居心地のよい「交流の場」、つまり日本人学生と留学生、異なる学部、研究科の構成員、あるいは学生と教官、職員などといったキャンパスユーザーの交流のための空間をつくることを目的にしています。  「交流の場」がなぜCafeなのかというと、知らない他人同士でいくら交流を作ろうとしても、共通するものがないと交流は生まれません。そこで、互いに共通する「もの」によって、交流のきっかけが生まれるでしょう。今世界中の人々に受け入れられやすい“Cafe”という場において提供されるコーヒーという「もの」を通して、様々な形の交流を育みたいと考えています。  Culture Cafe「茶処」は、学生ひとりひとりの手で、コーヒーを入れながら、人と人との新しい「はしわたし」役をしていきたいと考えています。あなたも、エプロンをつけて「はしわたし」をしてみませんか。
(チャド・ウォーカー 人間環境学府博士課程2年)

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