シリーズ糸島紀行 23

このシリーズでは、九州大学新キャンパス用地のある糸島半島およびその周辺の景勝地や施設を紹介しています。
「福岡歴史の町」

 西九州自動車道今宿ランプ(唐津方面からは周船寺ランプ)を降り、山手に車で向かうこと10〜15分、西区伊都の里に「福岡歴史の町」はあります。

 町の入り口には江戸時代の関所風の門が構え(写真)、それをくぐり中に入ればそこは別世界。博多の古い町並みが時代劇のセットのごとく見事に再現されており、ひと昔前にタイムスリップした気分に浸ることができます。筑前びいどろ・伊都窯・博多人形・久留米絣等々──町の通りに面する長屋では福岡ゆかりの伝統芸能に関する展示やそれらの体験教室も開かれています。

 「歴史の町」が小学校の社会科の授業で利用されることもしばしばとか。このほか「忍者の村」と呼ばれるアスレチック施設や温泉などもあり、家族連れでも休日を楽しく過ごすことが出来ます。「遊びながら学べる」が町のキャッチフレーズ。一度足を運んで郷土福岡の歴史を紐解いてみてはいかがですか。


国土地理院発行地勢図
(写真:施設部整備計画課 田中広幸 文:新キャンパス計画推進室 森牧人)

編集後記

 本号では、各界でご活躍のOBの方々と本学のトップとの座談会を企画いたしました。何が求められているかを受信するアンテナなくしては、目指す理想像を鮮明にすることはできません。その意味で非常に興味深い記事となっています。読者が学生諸君であれば社会が求めているものを、教官ならばそれをアシストする方法を、受験生ならば自分の夢を叶えられる大学であるかどうかを、そして大学と関係が薄い読者には、国民のための改革をしようとしているかどうかを判断してほしいと思います。

(編集主幹 中島昭彦)

 産学連携の重要性が叫ばれる昨今だが、「東京座談会2003」での諸先輩のご意見からも教育が大学の第1の任務であることを再認識させられる。人材育成こそが最大の産学連携とも言える。九州大学の伝統的な特長を(流行にながされることなく)将来に結びつけていくには、学生が幅広い視野を持ち、本質を見据えることができる場を作る大学全体の地道な努力が必要であろう。大学の広報誌としては紹介するのが最も難しい課題である。

(編集委員 阿部吉雄)

 Another new year and, as usual, great changes are afoot at Kyushu University. The merger with Kyushu Institute of Design later in the year is certainly going to be a grand new adventure. It could be an interesting match. Kyudai is particularly strong in engineering and science, but has comparatively weak facilities in the arts. Hopefully our cooperation with KID can help bridge this gap in years to come.

(編集委員 Andrew Cobbing)

 この27号につきまして、大変感銘 を受けましたのは東京座談会2003と して特別企画された「九州大学の新時代に期待する」です。全国的な広い知名度で御活躍中の私達の世代よりほんの少し先輩方のご意見・ご発言にはやはり同じ大学で勉強した仲間としての温かさを感じますと同時に、卓越した洞察力からのご提案やご指摘は大変貴重なものと思われます。これら先輩方のご意見を無駄にせず、今後の九大の更なる飛躍の糧としたいものです。

(編集委員 山内 昭)

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