シリーズ糸島紀行 24

このシリーズでは、九州大学新キャンパス用地のある
糸島半島およびその周辺の景勝地や施設を紹介しています。

福岡市西区宮浦 見湖窯
「糸島半島の窯元」

糸島半島およびその周辺には20軒の窯元があります(地図中の丸印)。 数としては決して多くはないですが、日本各地で修行を重ねてきた窯主た ちが、この糸島の地にて築窯、日々作陶に励んでいます。半島の北に広が る玄界灘、南に聳える背振山系――これらの雄大な自然環境は作風にも少 なからず影響を与えているに違いありません。窯主のなかには、登り窯や 穴窯にこだわる人もいれば、外国で個展を開いたりする人もいます。また、 初心者向けの陶芸教室を主催する窯元もあります。

 陶芸は「土」、「炎」そして「人」が創りだす芸術と言われます。焼き物 はいわば芸術作品であり、それを手に取れば何ともいえない温かさが心を 和ませてくれます。休日にのんびりと窯元巡り。観光とはまた違った糸島 半島の楽しみ方と言えるでしょう。


国土地理院発行地勢図
(写真:施設部整備計画課 田中広幸 文:新キャンパス計画推進室 森牧人)

編集後記

 ようやく新学期を迎える季節となった。受験 生活から開放された新入生諸君の晴れやかで 初々しい姿を見ることは、毎年のことながら心 地よい。教育とは夢をともに語ることであり、 入学時の感激と希望を永続させる環境を提供で きるかどうかで大学教育の資質が問われること にもなる。九州大学で学んだ若田氏が宇宙へ飛 び立った。広報誌が彼らに夢を与えるきっかけ のひとつになればと願っている。

(編集主幹 中島昭彦)

 三年間この仕事を務めさせていただいた。 「研究室紹介」、「書評」、担当だった「協定校紹 介」の欄で、執筆や人選でお世話になった先生 方に深くお礼を申し上げたい。特集などの良い アイディアを思いつけず、肝心なところであま り貢献できなかったことが心残りである。毎号 の発刊には企画広報室と印刷会社の多大なご努 力がある。九州大学の良さの認識がますます広 まることを願っている。

(編集委員 鵜飼信光)

 宇宙飛行士・若田光一さんのインタビューに 同行した。緊張する聞き手をよそに、どのよう な質問に対しても、柔らかい笑顔を絶やさない、 テンポ良い明瞭な受け答えに、感心していたの だが、唯一言葉を探すような様子を見せたのは、 スペースシャトルから見た地球の姿を語ってい ただいているときであった。宇宙から見た雲や 大気の存在を自分の肉眼で見てあまりの美しさ に驚き、地球を愛おしくさえ思ったと話してい ただいた。 この美しい星をいつまでも残すため、 今我々に何ができるのでしょう。地球全体はともかく、 まずは、身近なところから始めてみませんか?

(企画広報室 中野憲一郎)

 また今年も桜の季節が巡ってきました。二年 前に広報の担当となり、初めて発行に携わった 広報誌(英文)の表紙も、美しい桜の花で彩ら れたものでした。 四月からしばらくの間九州大学を離れ、外か ら大学を見る立場になりますが、一九大人とし て九州大学の良さを多くの人々に伝えてきたい と思っています。二年間、大変お世話になりま した。ありがとうございました。

(企画広報室 田中美保)


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