シリーズ:世界のキャンパス
Cジョージア大学(アメリカ)
九州大学の学生交流協定校は世界中にあり、多くの学生たちが授業料免除、単位互換を原則に交換留学をしています。
このシリーズでは、留学を経験した学生が、留学先の協定校をご紹介します。
(交換留学に関するお問い合わせは、国際交流推進室092-642-4323へ。)
ジョージアでの留学生活
法学部3年 貞包真理子(さだかねまりこ)
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左端が貞包さん |
オリンピック、コカ・コーラ、CNN等で有名なアトランタから北東へ車で1時間、ジョージア大学(UGA)はアセンズという町に位置します。私が交換留学生としてこちらにきて、はや5ヶ月が経ちました。今学期は国際関係や社会学の授業に加え、バレエやエアロビクスなど九大にはない科目をとって楽しんでいます。
UGAはなんといってもスポーツが盛んで、特にアメリカンフットボールとなるとお祭り騒ぎです。UGAのカラーは赤と黒なのですが、ホームゲームのある日は、朝からキャンパス内外は赤と黒の人であふれ、夜になるとダウンタウンは老若男女を問わず大騒ぎ。他にも体操、バスケットボール、水泳などが人気です。最新のジム内にある水泳用のプールは、アトランタオリンピックでオーストラリア代表が調整に使用したほどの本格仕様です。
UGAに来て感じることは、愛校心の強さです。本屋では大学関連グッズが大量に売られており、毎日たくさんの学生がUGAのTシャツやトレーナーを着ているのを見かけます。オリエンテーションで初めに教えられたのも、アメフトの試合での応援の仕方でした。ここで生活するうちに、私もUGAが大好きになりました。ここではアメリカという社会にどっぷりと浸ることができます。黒人もいればアジア系アメリカ人も、米国南部らしく信仰心が厚い人も、もちろん他国からの留学生もたくさんいます。そんな中で彼らが何を考え、将来のビジョンを描いているか、その姿に触れることは、何事にも変えがたい貴重な体験です。アメリカに興味がある方、UGAに来てみてはいかがですか?
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ジョージア大学でのアメリカンフットボールの試合 |
ジョージア大学
全米の公立大学ランキングベスト20に入る名門大学。創立は1785年と古く、アメリカで初めて公認された州立大学である。614エーカー(九大箱崎キャンパスの約5倍)という広大な敷地の中はアメリカの大学らしく緑にあふれ、巨大なスタジアムを中心に350を超える建物を学内バスが結んでいる。キャンパスでは約33,000人の学生が14の学部、13の大学院で学んでおり、中でもビジネススクールと獣医学部は有名。ほとんどの学生はジョージア州出身で、留学生は全学生の4%を占める。1980年には増加する留学生のためにALP(American Language Program)という英語教育プログラムも設立され、米国の大学入学・編入を目指す留学生がそこで学んでいる。
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編集後記
九大のような総合大学では、教員や職員でさえ大学全体を見渡すことは容易でない。まして入学生諸君は大学における新しい生活の足場を固めるのに忙しく、自分と直接関係のない他学部にまで目を向けることはあまりないだろう。しかし九大にはどんな人たちがいて、どのような活動が行われているかを知って、九大という場を皆さんの成長に最大限活用して欲しい。九大広報はそのためにある。九大を通して世界が、そしてあなたの未来が見えてくるはずだ。
(編集委員 阿部 吉雄)
寒暖の差が激しかった冬もようやく去り、花の便りが春の香りと共に届けられる季節となりました。九大広報三十四号をお届けします。この寒暖の差の激しい季節の有り様は、そのまま我が国の情勢をも表しているようです。国立大学も大きな変革期になるようです。新たな学生さんを迎える季節となり、そうした変革が、学問の発展や、学生さんたちへの貢献となっていくように我々も努力していかなくてはと思っています。
(編集委員 高橋 靖恵)
休みの日には九州各地の山に登る。山頂から眺める絶景とその後の温泉が何よりの楽しみだ。思えば、近頃は仕事の上でも山また山の連続だ。昨年十月には九州芸工大との統合、この四月には法人化という大きな山、そして来年秋には新キャンパスの一部開校、ちょっと気が早いが七年後には創立百周年を迎える。それぞれの山で得られる眺望に期待しつつ、とりあえず法人化が一段落したら、箱崎にまだ残る銭湯にでも出かけることとしよう。
(編集委員・総務課長 藤吉 尚之)
平成十年に創刊したときは、号数が二桁になるのも難事と思われたが今回で三十四号。今年も新入生歓迎号を発行できることを、編集発行にご尽力くださった多くの方々に感謝します。春、満開の桜で各キャンパスの様相は一変する。こんなにたくさん桜の木があったのかと驚かされる。卒業式、入学式を迎える皆さんにその日のキャンパスの光景はどう映りどう記憶されるのだろう。健闘を祈る。国立大学法人九州大学が誕生する十六年度、脱皮を図る予定の「九大広報」もよろしくお願いします。
(総務課広報担当 臼杵 純一)
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