桜は満開でも花冷えとなった四月五日(月)午後四時半頃。六本松キャンパ
スに向かう道路に、赤褌(ふんどし)やパンツのみ身に付けて行進する一軍が
現れ、知る人ぞ知る「九州大学田島寮」の新入生によるパンツ投げ(パンツ行進)
が始まろうとしていました。
一行は、沈黙してゆるゆると歩いていたかと思うと突然雄叫びをあげたり
しながら六本松地区本館前へ整列。寮歌と逍遙歌を吟じた後、やお
ら履いていた純白のパンツを脱ぎ、挨拶に立った森茂太郎言語
文化研究院長に向かって投げつけました。この後全員で土下
座して「こんな私どもですがどうぞよろしくお願いいたします」と深々
と一礼して、またゆるゆると田島寮へ引き上げました。
勢い水を掛けてくださった別府商店街の皆様、差し入れしてくださった沿
道の皆様、六本松の教職員、学生の皆さん、ご協力ありがとうございました。六
月に行われる恒例の「寮祭樽神輿(たるみこし)」も、またぜひよろしくお願
いいたします。
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四月九日(金)、平成十六年四月一日に誕生した九州大学法科大学院(大学
院法務学府 ロースクール)の第一回入学式が、新築された法科大学院棟で催されました。
新入生百名を前に梶山総長は、「多くの方々のご尽力で九州大学法科大学
院が設置されたことを喜びたい。皆さんには九州大学ロースクールでの二、三年間に、人間性、社会性、国際
性と倫理観を身に付け、最近おかしなことが多い世の中を正していただきたい」と挨拶。大出法科大学院長
は、「社会生活上の医師となって、法律専門家のサポートを社会の隅々まで
いきわたらせるという国家的要請にこたえてほしい」と述べました。
これに対して新入生代表の中村玲子さんは、「様々な背景を持つ私たち百名
がともに学ぶことで、論理的な正しさだけでは処し切れない事案に向かうた
めに必要な、人としての豊かさや多角的な物の見方を身に付けられるでしょう」と抱負を述べました。
 | 挨拶する新入生代表の中村玲子さん |
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