本部第一庁舎銅版レリーフ

本学の工科大学が古河虎之助の寄付によって創建されたことはよく知られている。古河は本館を始め九大工科の15棟を建築して国に献納した。
写真はこの功績を顕彰する銅板レリーフで、現在は本部事務局の正面玄関を入って右側の壁にはめ込まれている。上下同時に作成されたように見えるが、実はそうではない。上は元々は大正2年(1913)8月に竣工した工科本館の玄関に掲げられていたものである。しかし同本館は大正12年(1923)12月に焼失。
一方現在の本部庁舎は同14年3月に再建され、古河はこの時にも資材などの援助を行った。下方の銅板(大正14年3月)はこのことを記念するもので、文末には当時の九州帝国大学総長真野文二の名が刻されている。
(大学史料室助教授・折田悦郎)
|