考古学は、開発の進展とともにその規模・存在を急激に拡大させてきました。ここ十数年の考古学は、底強い歴史ブームと共鳴しながら、大規模重要遺跡の保存運動の高揚を体験してきました。また、遺跡の保存・活用に関するシンポジウムも毎月のように開催され、いまや、考古学は、一般市民への成果発信にその重心をかけるようになったかに見えます。
そのような流れの中で、考古学的発見や成果は、「ロマン」や、「最大」・「最古」といった形容詞によって彩られるようになりました。しかし、その一方で、考古学の描き出す過去のイメージが、ともすれば現代社会の関心や利益に無批判に同調し、それらを増幅する傾向にあることを認識し、反省する気運もおこっています。
本講座では、メディアで大きく取り上げられて来た考古学的発見や、喧伝されてきた解釈などを念頭に置きながら、立脚する資料、方法、理論と、それら相互のつながりを、多様な観点から吟味するという手続きを取るならば、過去の社会や文化について、どのようなことまでが「いえる」のか、また、「いえない」のかについて、じっくりと考えてみたいと思います。
8月24日(土)から10月12日(土)までの毎土曜日 14:00〜16:30 8回(9月14日(土)は10:00〜12:30)
九州大学国際研究交流プラザ(福岡市早良区西新2-16)
田中良之(比文)、溝口孝司(比文)、宮本一夫(文)、中橋孝博(比文)、小池裕子(比文)、岩永省三(博物館)、佐藤廉也(比文)
環境と生物の関わりは、私たちの生活に大きな影響を持ちます。諌早湾の干拓は有明海全体の生態系に深刻な変化を与えました。身近では和白干潟の問題があります。また、森林の生態系は、温暖化ガスの吸収等で地球環境に大きな役割を果たします。さらに、大気汚染と森林衰退の関係等、例を挙げればきりがありません。
この様な環境と生物の問題では、科学的な観点がとても大切です。何が分かっていて何が分かっていないのか、研究の現状を知る事は、問題を解決するための助けになります。
この講座では、環境と生物の問題を様々な角度から取り上げます。生態学一般の基礎的な知識から始め、海藻の大増殖、諫早湾、博多湾、和白干潟等の水辺の問題から、森林の生態系へと、議論を広げていきます。理、農、工のそれぞれの分野の第一線で研究している教官を講師に、研究の現状と将来の展望について講義します。
10月19日(土)から12月21日(土)までの毎土曜日 14:00〜16:30 8回(11月16日、11月23日は除く)
九州大学創立50周年記念講堂4階大会議室
矢原徹一(理)、佐々木顕(理)、川口栄男(農)、本城凡夫(農)、柳 哲雄(応力)、松永信博(総理工)、小川滋(農)、久米篤(農)
受講対象・募集人員・受講料・申込方法 ●市民一般対象 1講座100名 1講座7,800円 ●往復ハガキに、希望する講座の名称、住所、氏名、性別、年齢、職業、電話番号を記入し、 〒812-8581 福岡市東区箱崎6-10-1 九州大学総務部研究協力課へ (TEL092-642-2128) ●申込締切 T学際領域講座【多様な観点から考古学を再考する】/申込締切 7月31日(水) U先端領域講座【環境と生物】/申込締切 8月30日(金) |
担当部局 | 講座名(仮題) | 期間(予定) | 募集人数 | 講習料 | 問い合わせ先 |
薬学研究院 | くすりと食と健康ー薬食同源 | 5/19〜9/8 | 200 | \6,800 | 薬学部庶務掛(092-642-6533) |
工学研究院附属環境システム科学研究センター | 地球環境とエネルギー | 6/15〜7/20 | 60 | \6,800 | 工学研究院附属環境システム科学研究センター(092-642-3789) |
人文科学研究院 | 言語と文芸−日本古典の世界− | 7/13〜9/7 | 50 | \6,800 | 文学部庶務掛(092-642-2351) |
農学部附属演習林北海道演習林 | 十勝の身近な樹木を知ろう | 7/6〜7/14 | 20 | \5,800 | 農学部附属農場・演習林庶務掛(092-948-3101) |
農学部附属農場 | 体験!農業と食料・環境問題 | 7/24〜7/26 | 24 | \7,800 | 農学部附属農場・演習林庶務掛(092-948-3101) |
医療技術短期大学部 | 21世紀の医療と健康 | 7/27〜8/24 | 100 | \5,800 | 医療技術短期大学部庶務掛(092-642-6672) |
工学研究院 | エネルギー資源を考える | 8/5〜8/9 | 35 | \6,800 | 工学部等総務課研究協力室(092-642-3246) |
数理学研究院 | 現代数学入門 | 8/9〜8/12 | 50 | \5,800 | 数理学研究院理学分室事務室(092-642-2773) |
農学部附属演習林 | 里山森林体験講座−森林フィールド調査体験と総合学習への展開− | 8/20〜8/22 | 15 | \6,800 | 農学部附属農場・演習林庶務掛(092-948-3101) |
工学研究院 | 九大メカニックゼミ「生活の中の機械工学」 | 8/23〜10/18 | 35 | \6,800 | 工学部等総務課研究協力室(092-642-3246) |
全学 | 学際領域講座 多様な観点から考古学を再考する | 8/24〜10/12 | 100 | \7,800 | 総務部研究協力課(092-642-2128) |
農学研究院 | 農林水産業と都市との共生−食と農の連携− | 8/28〜9/17 | 50 | \6,800 | 農学部庶務掛(092-642-2802) |
工学研究院 | まちづくりと防災 | 8/31 | 60 | \5,800 | 工学部等総務課研究協力室(092-642-3246) |
医学研究院 | 人に優しい食事支援専門家養成講座 ※医療・看護・介護 関係者対象 | 9/7〜9/28 | 40 | \5,800 | 医学研究院医療システム学分野(092-642-6191) |
健康科学センター | 健康の科学2002 感性健康学のすすめ−身体は何を語りかけるか− | 11/30〜1/18 | 70 | \6,800 | 総合理工学府等教務課保健掛(092-583-7513) |
理学研究院 | 地球と惑星の過去・現在、そして未来 | 10/6〜10/27 | 50 | \6,800 | 理学部地球惑星学科事務室(092-642-2696) |
総合理工学府 | 環境予測はどこまで可能か? 九州の空と海のシミュレーション | 10/12〜11/2 | 80 | \6,800 | 総合理工学府等教務課保健掛(092-583-7513) |
全学 | 先端領域講座 環境と生物 | 10/19〜12/21 | 100 | \7,800 | 総務部研究協力課(092-642-2128) |
人文科学研究院 | 地図の世界−日本・アジア・世界− | 10/26〜11/9 | 50 | \6,800 | 文学部庶務掛(092-642-2351) |
九州大学総合研究博物館では、公開展示「植物をもっと知ろう―植物と人―」を、平成14年8月16日(金)〜9月8日(日)の予定で福岡市立少年科学文化会館で開催いたします。
九大の公開展示は、博物館が創設される前の平成9年の先行展示「倭人の形成」から始まり、平成12年4月の博物館設置後は、平成12年度に第1回総合研究博物館公開展示として「森・水・人」、平成13年度には第2回として「石炭・金・地熱」を開催しました。今回の展示は先行展示からしますと6回目、総合研究博物館の公開展示としては3回目の展示となります。
今回の展示は、理学研究院・薬学研究院・農学研究院・熱帯農学研究センター・生物環境調節センター・遺伝子資源研究センターの植物研究者グループが担当しました。
衣食住の資源から緑が与えてくれる安らぎに至るまで、人は植物の恵み無しには生存できません。その一方で、植物がどんな風に生きているかなど案外知らなかったりします。今回の展示では、植物がもつ生物学的な面白さや、意外な利用のされ方、植物のもつ歴史など、皆さんが普段気にとめていないところに注目して紹介します。各種説明パネルとともに、炭化米、原爆被爆イネ、浮きイネ、アサガオの変異体、点滴イモ、珍しい野菜、草木染、アサガオの版画、ボタニカルアートなどの資料を展示します。
本展示を通じて、多くの方々に九州大学で行なわれている研究の一端を知っていただくとともに、どのように植物が生きながらえてきたのか、我々人間がこれまでどのように植物と接してきたのかを理解していただき、さらには、これからどのように接していったら良いのかを深く考えていただければ幸いです。
平成14年8月16日(金)〜9月8日(日)、9月2・3日は休館日
9:00〜17:00
福岡市立少年科学文化会館・1階・学習室(中央区舞鶴2丁目5-27)
『植物をもっと知ろう』展の期間中に、福岡市立少年科学文化会館で、植物標本作製入門講座、植物・昆虫同定会を開催します。詳細は九州大学総合研究博物館事務室(TEL092-642-4252)にお問い合わせください。
著書:「象は痩せても象である」(祥伝社) |
平成14年9月25日(水)午後2時〜4時
九州大学創立五十周年記念講堂
学生・教職員・一般市民
アジア総合研究センター(KUARO)
TEL 092-642-4433
E-mail: kuarouok@mbox.nc.kyushu-u.ac.jp
URL:http://www.kyushu-u.ac.jp/somubu/kokusaikoryu-ka/seth/top.htm
1943年9月17日、ビハール州パトナ生まれ。58歳。デリー大学在学中、慶応義塾大学に留学し、高度成長下の日本を目の当たりにする。オックスフォード大学で政治学および憲法史の修士号、アテネ・アメリカンカレッジで法学博士号を取得。1968年、インド外務省入省後、70年から72年まで在日本インド大使館勤務。以後、外務省本省を経て書記官、領事、大使として、エジプト、ドイツ、ギリシャ、ベトナムなど8カ国に駐在。2000年9月より駐日インド大使。流暢な日本語を駆使しながら、日本政府の要人や文化人との交流に精力的な日々を送る。詩人としての顔も持ち、95年には詩集『Pillars of a Landscape』を発表している。
就職を希望する学生のための平成14年度就職等ガイダンスを、下表のとおり実施しますので、多くの皆さんの参加をお待ちします。詳細については、その都度掲示でお知らせします。
日時及び場所 | 対象 | 名称 | 内容 |
10月4日(金) 14時40分〜 文系地区大講義室 | 主に学部3年修士1年 | 企業への就職ガイダンス(1) | 企業研究の方法、就職戦線の予測と就職活動対策 |
10月16日(水) 14時40分〜 文系地区大講義室 | 主に学部3年修士1年 | 企業への就職ガイダンス(2) | キャリアプランの立て方、インターネットによる就職活動 |
10月26日(土) 13時00分〜 文系地区大講義室 | 主に学部3年修士1年 | 企業への就職ガイダンス(3) | 履歴書の書き方・自己分析、「就職攻略法」〜就職(採用)環境から学ぶ、効率的就活術 |
11月6日(水) 14時40分〜 文系地区201講義室 | 主に学部3年修士1年 | 公務員への就職ガイダンス(1) | 国家公務員の職務内容、採用制度の概要 |
11月13日(水) 14時40分〜 文系地区201講義室 | 主に学部3年修士1年 | 公務員への就職ガイダンス(2) | 地方公務員の職務内容、採用制度の概要 |
11月20日(水) 14時40分〜 文系地区201講義室 | 主に学部3年修士1年 | 公務員への就職ガイダンス(3) | 各省庁勤務の本学卒業生の体験談(報告) |
12月4日(水) 14時40分〜 文系地区201講義室 | 主に学部3年修士1年 | 就職活動体験説明会 | 就職内定者から就職活動体験談(報告) |
12月11日(水) 14時40分〜 文系地区201講義室 | 主に学部3年修士1年 | 会社訪問、面接の分析・就職ガイダンス | 会社訪問、面接の実地と対応のパネルディスカッション |
12月18日(水) 14時40分〜 文系地区201講義室 | 主に学部2年 | 就職・大学院進学ガイダンス | 将来を見通した計画的な学生生活の講演及び進学・就職の考え方のパネルディスカッション |