祝賀会で懇談する麻生渡福岡県知事(左)と梶山総長

九州大学と九州芸術工科大学
統合

十月一日(水)、九州大学と九州芸術工科大学が統合し、九州大学に 新たに芸術工学部、芸術工学府、芸術工学研究院が誕生しました。

この日の午後には、九州大学五十周年記念講堂において、来賓、名 誉教授、教職員などあわせて約八百名が出席して統合記念式典が盛大 に催されました。

記念式典は、両大学学生の混成によるオーケストラの演奏で幕を開 けました。

梶山千里総長は式辞の中で、「統合により、教育面では両大学学生 はより多彩な科目の履修が可能となり、研究面では、芸術的感性を基 盤とする芸術工学と幅広い諸科学とが連携し、新しい価値を創造しう る研究が可能となる。新しい九州大学で、両大学の個性を保ちつつ新 しいものを生み出したい」と述べました。また瀧山龍三前九州芸術工 科大学長は、「変革の時は飛躍の時。新生九州大学が大きく羽ばたく ことを期待します」と挨拶しました。

このあと、「我が国の発展に多大な貢献をしてきた両大学の新たな 門出は、我が国の大学改革の中でも特筆されるべき重要な一歩」との 河村建夫文部科学大臣の祝辞を結城章夫文部科学審議官が代読。続い て山崎広太郎福岡市長が、「両大学が統合することにより、より充実 した教育・研究環境のもと、九州・アジアにおける学術研究を一層リ ードする大学になられることと期待します」と祝辞を述べました。

式典の最後にアトラクションとして、九州大学混成合唱団の合唱と、 九州大学応援団の演舞が披露され、会場から盛んな拍手を浴びました。

夕刻からは市内のホテルで来賓、名誉教授、教職員など約三百五十 名の出席のもと、統合記念祝賀会が催されました。梶山九州大学総 長の挨拶に続き、麻生渡福岡県知事、長尾真京都大学総長、杉岡洋 一前九州大学総長、吉田将元九州芸術工科大学長の来賓祝辞、そし て重渕雅敏東陶機器株式会社会長の音頭による乾杯で、両大学の統 合を祝いました。

歓談の間は、両大学学生がジャズの生演奏を行い、佐藤陽彦芸術 工学研究院長の挨拶、最後に中野仁雄副学長の挨拶で、盛会の内に 閉会しました。

瀧山龍三前九州芸術工科大学長 結城章夫文部科学審議官 山崎広太郎福岡市長
長尾真京都大学総長 杉岡洋一前九州大学総長 吉田将元九州芸術工科大学長 重渕雅敏東陶機器株式会社会長

谷本雅男文部科学省高等教育局医学教育課大学病院指導室長の来賓挨拶
挨拶する梶山総長
式辞を述べる名和田病院長

九州大学病院誕生
三病院統合
〜大学病院に新たな歴史の1ページ〜

十月一日(水)、九州大学の三つの附属病院―医学部附属病院、歯学部 附属病院、生体防御医学研究所附属病院―が組織統合し、新たに「九州 大学病院」として生まれ変わりました。早速十月一日から、大分県別府 市の生体防御医学研究所附属病院にあった診療科の一部は、福岡市東区 の九州大学病院に移って診療を開始し、二〇〇六年には歯科部門も現在 建設中の新病院第U期棟(北棟)に入る予定です。

三つの病院が統合されたことで、医療設備や情報システム、人材を共 用して先端的な医療の開発をより効率的に行うとともに、診療科間の連 携を一層密にして、患者さんの側に立った全人的な医療の提供を目指し ています。また、教育、研究、診療を三位一体として進めるという基本 理念のもと、地域の医療機関との連携を強化して、大学病院としてこれ まで以上に様々な分野に貢献していくことが期待されています。

十月三十日(木)には、病院地区キャンパスの医学部百年講堂に地域や 関連病院などの関係者約三百人が出席し、病院統合記念式典が催されま した。

式典は、九大フィルのメンバーによる金管五重奏で幕を開け、名和田 新(なわたはじめ)九州大学病院長は「教育・研究・診療が三位一体とな った、二十一世紀の医療をリードする総合病院として発展するため、全 力を尽くします」と式辞を述べました。続いて催された懇親会では、古 谷野潔副病院長の挨拶に続き、稗田慶子福岡県副知事(九州大学医学部 卒)、田代英雄元歯学部附属病院長、辻秀男元温泉治療学研究所附属病院 長が新病院への期待を述べるとともにかつての病院設立の逸話を披露し、 参加者は興味深く耳を傾けていました。

鏡開きで統合を祝う

七大戦の終了報告

名古屋大学を主管校として開催された「第四十二回国立七大学総合体 育大会」が八月十二日(火)をもって全競技終了し、総合成績では、残念 ながら七位の結果に終わりましたが、種目別では、ヨット(大会史上初の五 連覇)、女子剣道(二連覇)、男子バスケットボール、自動車の四種目で優 勝しました。

九月二十九日(月)に馬場体育総務委員長が、優勝した四種目のサーク ルの主将とともに、梶山総長へ七大戦の終了と四種目で優勝したことを 報告。総長からは、優勝した四サークルのますますの活躍を願うととも に体育総部全体の奮起に期待する、との激励の言葉がありました。

超伝導システム科学研究センター
開所式典

九州大学は、本年四月に学内共同教育研究施設として誕生した「九州 大学超伝導システム科学研究センター」の開所式典を、八月二十七日 (水)に、国際ホールで挙行しました。

同センターは、学内共同教育研究施設として、次世代超伝導材料のシ ステム化技術の開発及び実現化を目的に設置されたものです。

式典では、梶山千里総長からの式辞の後、来賓の(財)国際超電導産業 技術研究センター超電導工学研究所所長田中昭二氏、低温工学会学会長 塚本修巳氏の両氏からの祝辞、船木和夫センター長による概況説明と挨 拶がありました。式典に続き記念講演が行われ、科学技術振興事業団専 務理事の北澤宏一氏による「第四の価値を創るために―科学技術の目的」、 (株)日立製作所中央研究所主任研究員の塚田啓二氏による「超伝導技術 の医療応用」と題する講演が行われました。

その後の祝賀会では、前田三男システム情報科学研究院長の挨拶に始 まり、来賓の核融合科学研究所所長本島修氏、九州電力(株)総合研究所 所長諸岡雅俊氏の両氏からの祝辞が述べられ、(社)低温工学協会会長山 藤馨氏の発声で祝宴に入り、センターの開所を祝いました。

結城文部科学審議官来学

丸山貴志企画調整官(左:現企画部長)から説明を受ける結城審議官(右)
九月八日(月)・九日(火)の両日、結城章夫文部科学審議官が九州大学 を視察しました。

結城審議官は、八日は筑紫キャンパスを訪れ、風洞・風力発電装置や 核融合トライアムを視察。九日は福岡市西区の新キャンパスへ行き、佐 藤施設部長や新キャンパス計画推進室の坂井助教授らの説明を受けな がら、建設工事が着実に進んでいる工学系研究教育棟の工事現場を間 近に、熱心に視察しました。

午後は、二十一世紀COEプログラム拠点の一つである「統合生命 科学」(拠点リーダー:藤木幸夫理学研究院教授)や宙空環境研究セン ター(湯元清文センター長)を訪れ、パネルや映像を見ながら研究の内 容等についての説明を受けました。その後、総長室で梶山総長、中野 副学長、早田事務局長と懇談し、最後に病院キャンパスを訪れて名和 田病院長から新病院棟の概要等について、また橋爪先端医工学診療部 長から世界初の手術支援ロボットであるダヴィンチなどの操作方法に ついて説明を受けました。

日本ゼオンとの包括的連携研究

九州大学と日本ゼオン鰍ヘ平成十五年十月一日(水)付けで 包括的連携研究覚書を締結しました。九州大学にとって五件目 の包括連携覚書締結になります。本覚書締結は、特殊合成ゴ ムで世界トップ企業である日本ゼオンが九州大学に対して三つ の社内研究テーマの連携研究打診を行ったことにより始まった ものです。知的財産本部リエゾン部門は日本ゼオンからもたら されたテーマの内容分析・関連研究を行っている学内教員の調 査・ヒアリングを行い、大学側の提案を取りまとめました。そ の後、日本ゼオンと各教員との研究交流会、直接協議を経て、 日本ゼオンと九州大学側の要望のコーディネートを図り連携に 至りました。

十月六日(月)に開催された第一回目の連携協議会におい て、本包括的連携研究のプロジェクトテーマとして「電池材料 の開発」が取り上げられ、その第一弾として十一月一日(土)よ り約一年間の計画で先導物質化学研究所の山木教授と岡田助教 授が個別研究課題「実用化性能を有する次世代大型電池材料の 開発」について研究を開始することが了承されました。本研究 のターゲットは環境保護、資源保護の観点から自動車用補助電 池開発に置き、今回取り上げた課題においてこの用途でのバイ ンダー、活物質の実用化性能確立を早期に図ることになりまし た。また、本研究課題の進捗に応じて、異業種企業および同様 な研究を行っている他大学教員との連携、各種公的資金の獲得 等を積極的に行っていくことになりました。さらに、設定され た個別課題以外にも、九州大学教員と日本ゼオンの幅広い部門 の研究者等とが本音による技術交流を活発に行い、新規研究課 題の企画や互いの研究者の活性化・レベルアップを図ることも 予定しています。

九州大学産学連携推進機構
知的財産本部リエゾン部門
助教授 古川 勝彦

包括的連携研究概念図

アジア理解プロジェクト
「中村哲氏講演会―誰もがやらないことをやる―」
十月十四日(火)
於:九州大学五十周年記念講堂

「アジアのノーベル賞」とも称される「マグサイサイ賞」(平和・国際理解部門)を受 賞された、中村哲さんの講演会が開催されました。九州大学OB(医学部)でもあり、現在 もアフガニスタンの山間部で医療に限らず幅広い活動を行っている中村さんの話を聞こう と、会場には学生を中心に約千人が駆けつけました。国際社会の「現場」で活躍する中村 さんならではの視点から、示唆に富む貴重な話や、報道されない事実が報告されました。 「誰もがやらないことをやる」中村さんの生き方と、その飾らない人柄に、参加者した学 生からは「感動した」「今後の人生や将来の仕事について、改めて考えさせられた」とい った感想が寄せられました。
(中村さんへのインタビューを二ページに掲載しています。)

九州大学からノーベル賞を
― 夢は来年に ―

九月二 十五日(木)。米国データバンクThomson-ISIのホームページに、ノーベル化学賞 に近い科学者として、九州大学工学研究院応用化学部門の新海征治教授が掲載されているとの情報 が寄せられ、広報担当で確認しました。早速、ご本人に問い合わせたところ、「候補までなら誰で もなれますが、問題はその後です。まだ大騒ぎする話ではありません」との回答。「そんなものだ ろうか」と、この情報は引出しの中で眠りかけていました。

ところが十月二日、三日。産経、毎日、ヤフーなどが、Thomson-ISI ホームページの掲載内容を報道。広報担当や新海教授の研究室に問い合わせ が相次ぎました。

そして十月八日(水)。午後七時頃にノーベル化学賞受賞者が発表される予定のこの日は、昼前か ら箱崎キャンパスの本部事務局に報道関係者が集まり始め、夕方には、事務局屋上にアンテナが林 立、駐車場にはテレビ各社の中継車が並び、事務局で一番大きい第一会議室は記者、カメラ、技術 スタッフで満員となりました。「発表を待つ九州大学」として中継を始めたテレビ局もありました。

この間も新海教授は通常のスケジュールで多忙。発表が予想される時刻には学生の研究発表会 に出席ということで、研究室の電話の前には、頼まれもしないのに広報担当が緊張して座っていま した。

結局今年度の化学賞は、細胞膜の物質経路を解明した米国の二人に贈られましたが、内容が新海 教授の分野と全く異なるため、記者たちも「また来年もよろしく」と言って引き揚げました。ある 報道関係者によれば、新海教授の他にも「賞に値する業績」を挙げている九州大学関係者は何人か いるとのこと。

夢は来年に繋がっています。

(左から)挨拶する西本システム生命科学府長、梶山総長、大阪大学の柳田研究科長。
ポストゲノムに向けて

本年四月に設置されたシステム生命科学府の設置記念シンポジウムと式典が、十月二十日 (月)に、医学部百年講堂で開催されました。

シンポジウムでは、宮野悟(東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター教授)、榊佳之 (東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター教授)、廣川信隆(東京大学大学院医学系研 究科教授)、柳田敏雄(大阪大学大学院生命機能研究科教授)の方々の講演を、多くの教職員 や学生が聴講しました。

引き続き開催された記念式典では、西本毅治システム生命科学府長が、「今年はDNA二重 螺旋構造が発見されてちょうど五十年。生物は小さな宇宙に匹敵し、分子生物学はポストゲノ ム技術の展開に基づく新たな局面を迎えようとしています。そこにシステム生命科学府の存在 意義があります」と挨拶。梶山総長は、「倫理に重きをおいた教育を忘れず、研究組織である 研究院の設置をめざし、評価システムを作って世界的教育研究拠点を目指してください」と式 辞を述べました。さらに、杉野剛文部科学省高等教育局専門教育課長からの祝電披露、大阪大 学大学院生命機能研究科長の柳田教授の祝辞があり、学生を含めた参加者一同で新学府の誕生 を祝いました。

九大・糸島会
「地域資源再発見塾」を開催

九州大学と前原市、志摩町及び二丈町の自治体と連携交流を図る九大・糸島会の「地域資源再発見塾」 が十月二十五日(土)志摩町総合保険福祉センター「ふれあい」で開催され、地域住民約百人が集まり ました。

講師は比較社会文化研究院考古学専攻の溝口孝司助教授で、「海にまつわる糸島の歴史・文化」と題 して講演が行われました。これは、七月に二丈町で開催した「川からはじまる糸島 の自然再発見〜川を見る目〜」に続いて今回で三回目となります。

溝口助教授は糸島半島を含む北九州地域の遺跡から、朝鮮半 島における遺物を比較することで、弥生時代、縄文時代に朝鮮 半島から外来文化を受け入れたことが実証される、とスライド を用いて説明しました。特に、糸島地域の「一の町遺跡」は弥 生時代中期にできた部落で当時の文化を解明する貴重な遺跡で あるとの説明に、出席者は真剣に聞き入っていました。

附属図書館が国立台湾大学と図書館間交流協定

九州大学附属図書館と国立台湾大学図書館は、図書館相互の交流を推進するた めに図書館間交流協定の締結を行いました。これは一九九九年の韓国のソウル大 学校中央図書館、二〇〇二年の慶北大学校中央図書館に続く三つめの締結となり ます。

調印式は、十月三十一日(金)に九州大学附属図書館において行われ、九州大 学からは有川節夫附属図書館長、藤田昌也副館長及び石井保廣事務部長ほかが出 席し、国立台湾大学からは項潔図書館長のほか二名の職員が出席して行われまし た。協定は、両大学の教官や学生の図書館利用、刊行物の交換、共同開発計画、 図書館職員の交流などについて交流・協力計画を推進することとしています。

この協定締結は平成十年三月に「台湾大学所蔵日本古典籍調査」の松原孝俊 (現・韓国研究センター教授)研究代表者が最初の現地調査を行い、以来現在ま で九回の調査を実施したことが契機となったもので、平成十二年十一月に呉明徳 台湾大学前図書館長が本館を訪問され、両図書館の交流協力関係の構築を検討、 平成十五年二月に有川節夫附属図書館長ほか三名が国立台湾大学図書館を訪問 し、交流協定の内容について合意し、協定書を作成することとなりました。

本協定発効により、今後さらに両大学間の具体的な交流が深められるものと期 待されます。


調印を終え握手する項潔国立台湾大学図書館長(中央左)と有川九州大学附属図書館長(中央右)

梶山総長と談笑する加藤君(右端)と本村君(中央)
ロボカップ世界大会優勝メンバーに総長表彰

二〇〇三年七月にイタリアのパドヴァ市で開催された「ロボカップ二〇〇三 世界大会」の中型ロボットリーグで、九州大学・福岡大学連合チーム"Fusion" が見事優勝したニュースは、「九大広報」でもお伝えしました。その"Fusion" のメンバーである加藤誠章君(工学府知能機械システム専攻二年)と本村暁君(シ ステム情報科学府知能システム学専攻二年)が総長表彰を受け、梶山総長から 賞状と助成金が贈られました。

表彰式は十一月四日(火)、野澤副学長、村上工学府長、前田システム情報科 学府長、指導教官の長谷川教授など関係者が出席して、総長室で行われました。

式の後、梶山総長からは「勝つために最も大事なことは?」「どこの国が強い?」 などの質問が相次ぎ、二人は「これからは人間型ロボットで成果を出し たい」と抱負を語っていました。
(世界大会優勝のニュースは「九大広報」第三十一号に、 チームメンバーへのインタビューは第二十四号に掲載しています。)

若手研究者の育成をテーマに運営諮問会議

十一月五日(水)、平成十五年度第一回運営諮問会議が開催されました。今回のテー マは、「若手研究者の育成」。研究人材の育成は大学の大きな使命の一つであり、法人 化後の大学は、優秀な人材を確保し、後継者を育成し、より質の高い組織を構築する ことが今まで以上に重要となります。より一層の研究の活性化を目指すためには、特 に若手研究者の育成に向けた抜本的改革が必要であるとの考えから、このテーマが選 ばれました。

会議ではまず梶山総長が、世界最高水準のCOE形成という目標に向けた九州大学 の現状と今後の取り組みを説明。続いて木下智見総長特別補佐(当時)が、先に文部科 学省に提出した「九州大学中期目標・中期計画(素案)」について概要を説明しました。

これに対し委員からは、質問や提言が相次ぎ、おだやかな雰囲気の中にも緊張感の ある質疑応答が行われました。(会議の内容については、ホームページに掲載予定です。

倉地委員長
運営諮問会議委員名簿

麻生 渡 福岡県知事
鎌田迪貞 (社)九州・山口経済連合会会長
倉地幸徳 独立行政法人産業技術総合研究所
       年齢軸生命工学研究センター長(委員長)
讃井浩平 上智大学教授(副委員長)
玉川孝道 西日本新聞社専務取締役営業本部長
野口郁子 福岡市女性センターアミカス館長
早川信夫 日本放送協会解説委員
増本 健 (財)電気磁気材料研究所所長
松尾正人 日本ゼオン株式会社顧問
渡邉定夫 東京大学名誉教授
(五十音順)

「九大広報」のライバル誌、創刊1周年を迎えた「KyudaiWalker」を、初代編集長がご紹介します。
KyudaiWalker1周年
KyudaiWalker 初代編集長
森山めぐみ(21世紀プログラム2年生)

みなさん、九大に“KyudaiWalker”というフリーペーパーがあ るのをご存知ですか?“KyudaiWalker”は2003年1月に当時1年生 だった5人の九大生で創刊した学内情報誌で、九大生協の応援のも と、年に4回季刊誌として発行しています。

この雑誌は、企画・編集・配布の全てを九大生自身の手で行って おり、読者は九大生や教授など学内の様々な人たちです。

内容は、九大に関する話から九大生・教授・OBのインタビュー、 サークル紹介などと様々で、九大生が自分の道を切り開くきっか けを掴める「出会い」の場となることを目指しています。また、広 いキャンパスの中で互いに知り合う機会のなかった学生どうしが、 この雑誌を通して出会い、交流し、互いに刺激しあうという「掛 け橋」としての役割を果たすことも目的の一つです。

創刊時は、雑誌の作り方など全く知らない1年生ばかりで始めた ので、とても苦労しました。取材をすること、記事を書くこと、 写真を撮ること、デザインをすること、配布をすること…「初め て」だらけの作業をひとつひとつこなし、多くの人に助けられな がらなんとか形を作り上げたという感じです。

創刊からようやく1年が経過する現在ではだいぶ要領をつかむこ とができましたが、仕事のマニュアル化や後輩の育成、企画の面 白味の追求など、まだまだ目標はたくさんあります。

今後も九大生に元気を与えるような“KyudaiWalker” を目指し て編集部一同頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。


編集スタッフ。後列左から斉藤哲也くん(法学部2年)、上村俊介くん(21世紀プログラム2年)、熊丸陽亮くん(法学部2年)、
前列左から森山めぐみさん(筆者・21世紀プログラム2年)、川嶋拓恵さん(法学部2年)


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