■編集後記■
私の所属する研究室では、先代教授の頃以来数十年間、毎年三月に一泊二日の合宿がある。院生・学生諸君の企画するささやかな親睦旅行だ。大分県九重町の「九大山の家」は、数年に一度は利用する“定番”の宿泊地。大自然にいだかれて、ゆっくり温泉につかり、歓談のひとときを過ごす……昨年は時ならぬ大雪に、卒業間近の諸君は「いい思い出になりました」と頻りに写真を撮っていました。今年は改修中。来春、またお世話になります。
(編集主幹 静永 健)
冬になったはずなのに木枯らしも吹かない。地球全体の気候が大きく狂いはじめているにもかかわらず、あわてて生活の仕方を変えようともしない人間の社会も、それにおとらず狂いはじめている。その一方で、われわれをここまで導いてきた社会や経済の基本的なあり方を問い直す作業の成果は、まったく不十分というほかない。大学人が、流れに抗して社会に働きかけなければならない時機は、とっくに到来している。
(編集委員 石田 正治)
ノーベル賞で有名になった岐阜県神岡町の「カミオカンデ」。初めは変な名前だと思ったが、慣れてしまえば違和感もない。地元の知名度向上にも繋がると考えれば、なかなか上手い命名だ。九大新キャンパスの地名は元岡。とすると、ICカードは「モトオカード」。水素自動車は「モトオカー」、いや、これでは芸がないのでフランス風に「モトオカミオン」。ノーベル賞受賞の会見場所として地中海風の「モトオカーサ」も用意しておきたい。
(編集委員・総務課長 藤吉 尚之)
新移転スケジュールの決定、現地に情報発信拠点Big Orangeがオープンし、秋にはいよいよ開校ということで新キャンパスづくりを特集しました。大プロジェクト理解の一助となれば幸いです。特集の編集に時間をかけている間に多くの原稿を頂戴して本号は大増ページとなりました。どうぞゆっくりお読みください。アンケートへのご回答もよろしくお願いいたします。2005年も「九大広報」をご愛読くださいますように。
(主席広報担当 臼杵 純一)
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