青天の下、ウエスト4 号館前でテープカット式典の後、祝賀会での鏡開きウエスト4 号館


伊都キャンパス誕生
盛大に誕生記念式典

 十月一日(土)、九州大学は、伊都キャンパスのウェスト四号館(研究教育棟U・V)などにおいて「伊都キャンパス誕生記念式典・祝賀会」を挙行しました。
 式典には関係者約四百五十人が出席。中山文部科学大臣(石川高等教育局長代読)、麻生福岡県知事、山崎福岡市長、鎌田九州・山口経済連合会会長、相澤国立大学協会会長が祝辞を述べた後、テープカット、施設案内、祝賀会、理系図書館開館記念式典などの一連の行事が実施され、二十一世紀の新たな知の拠点誕生を盛大に祝いました。
 祝賀会には、地元の移転対策協議会からも中村会長ほか四十名が出席し、心のこもった挨拶や、地元の福岡市西区元岡地区に伝わる福岡市指定無形文化財の「元岡獅子舞」披露により、九州大学への歓迎の意が表されました。伊都キャンパス周辺では、福岡県や福岡市、財界・経済界など産学官連携で進める「学術研究都市構想」によるまちづくりが、今後いっそう加速していくことが見込まれています。
 また、式典の前には、九州大学移転のために新設されたJR「九大学研都市駅」の完成披露式典も行われ、地元は朝から九州大学一色となりました。
 なお、九州大学は、伊都キャンパスの誕生を記念して「九州大学伊都キャンパス誕生年2005」記念イベントを七月下旬から開催しており、十月三日から始まった後期の講義以降も、十一月十九日の伊都キャンパスでの花火大会まで、学生や教職員、地元の住民や中・高校生などが参加する様々なイベントが催されました。


約450人が出席して挙行された記念式典同日は、九大学研都市駅で完成披露式典も九大学研都市駅



◎伊都キャンパスニュース

伊都キャンパス
工学部食堂がオープン
 平成十七年九月二十日(火)、伊都キャンパスのウエスト四号館二階ホールに隣接するピロティに、工学部食堂がオープンし、学生、教職員、工事関係者など多数の方が、この新しい食堂を利用していました。
 九月二十六日(月)には、オープンした食堂と同じピロティ部分に売店が、また理系図書館のロビーにコンビニがオープンしました。
工学部食堂営業時間 10 時〜 19 時30 分
定 休 日 毎週日曜、祝・祭日、年末年始


Ito jazz concert
 平成十七年十月三日(月)、伊都キャンパスで講義が始まったのを記念し、学生・卒業生・職員で組織された実行委員会の企画によるジャズコンサートが、ウエスト四号館エントランスホールで開催されました。
 九大コールアカデミー伊都キャンパスメンバーによるサプライズドオープニングでアカペラの学生歌が吹き抜けのホールに明るくこだまし、大城桂作工学研究院長の「伊都キャンパス及び地元で生活するみなさんのためのコンサートです。共に楽しみましょう。」との祝賀挨拶で、一気にライヴ会場は盛り上がりました。
 ライヴを行った「ザ・ベースクレフナイツ」は、ジャズベーシスト丹羽肇氏(九大工学部卒)、ジャズピアニスト月岡翔生子氏、九州交響楽団・吉浦勝喜氏(コントラバス)、同じく埜口浩之氏(バスーン)の四人で二〇〇二年に結成された、低音楽器が主体の異色コラボレーションアンサンブルグループで、本来はアコースティックによる演奏を行っていますが、今回は、実行委員会メンバーである芸術工学府学生の音響セッティングにより、ホールの特性を生かしたやさしい響きが作り出されました。
 親子連れも見られる会場では、子供からお年寄りまで、また学生・教職員も食事やビールなどを楽しみながら、美しく繊細なアンサンブルに酔いしれていました。
 自由奔放な即興演奏と埜口氏のパフォーマンスが笑いを誘い、なごやかな雰囲気の中、あっという間に二時間が過ぎ、次回を期待する声が早速寄せられていました。


若田宇宙飛行士が
やって来た
若田さんと子どもたち
【夢を乗せた紙飛行機が伊都キャンパスの空を飛ぶ】
 十月十五日(土)、開校したばかりの伊都キャンパスの紹介と科学への興味を持たせる試みとして工学部機械航空工学科が企画した「小学生向け科学ワークショップ|九州大学の伊都キャンパスで紙飛行機を飛ばそう!」が行われました。
 ワークショップは、伊都キャンパス周辺の小学生を対象として開催され、参加した小学生は、小型ロケットの発射実験の見学やスペースシャトルなどの型紙を使用して紙飛行機の制作を行いました。
 出来上がった紙飛行機を2階ホールで飛ばしていた子どもたちは、その後国際宇宙会議福岡大会に出席するため福岡を訪れていた宇宙飛行士の若田光一さん(九大OB)と対面をしました。


田崎川崎重工(株)会長登壇
 平成十七年十月二十六日(水)、田崎雅元(たざき・まさもと・昭和三十三年工学部卒)川崎重工業(株)代表取締役会長が、伊都キャンパスで機械系三年生対象の講義に登壇しました。
 テーマは「異文化共存への道」。「グローバル・スタンダードの時代に、生きていく上で何らかの参考になれば」と前置きして、アメリカ合衆国での勤務経験などからのいろいろなエピソードを例に、「常に好奇心を持つこと」「雑学の勧め」「異文化間コミュニケーションの難しさと大切さ」などを語りました。
 九十分間、笑顔で立ったままの田崎会長の「講義」に、満場の学生は大きな拍手で応えました。


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