九州大学の300名を越える教官が出資して1月に設立された(株)産学連携機構九州が, 4月19日(水),大学等技術移転促進法による事業承認を受け, 技術移転機関(TLO:Technology Licensing Organization)として,本格的に動き始めました。

 今後,TLOが社会のneeds(要望)を掘り起こし, 技術移転推進室が学内のseeds(種)を掘り起こしてこれにこたえて, 産学連携が一層進むことが期待されます。

 (株)産学連携機構九州に関するお問い合わせは, 九州大学技術移転推進室内の連絡所(電話:092-642-4362)へ。


 5月24日(水),C&C の研究室やレンタルラボなども入る産学連携棟「創造パビリオン」 の落成記念式典が行われました。

 創造パビリオンは,産学連携業務の推進や本学シーズを活かしたベンチャー企業の育成, 学生の起業家精神発揚などを目的に設立されたもので, 斬新な研究や創造の場として大いに活用されることが期待されます。

 「創造パビリオン」に関するお問い合せは,九州大学技術移転推進室(電話:092-642-4362)へ。



 本年度設置された「九州大学総合研究博物館」の第1回の公開展示となる, 「森・水・人−学術の森による森林生体圏科学の展開」(農学部附属演習林担当)の開会式が, 5月16日(火)に福岡市博物館で行われました。 杉岡総長はその挨拶のなかで「九州大学では, 1912年に樺太演習林が設置されて以来の息の長い森林の研究が進行中です。 効率が重視される現在にあって, このような基礎的研究の大切さを今回の展示で皆さんに分かってほしいと思います。 CO2や地球温暖化など世界規模の問題が生じている今こそ, このような基礎的研究の重要性を認識すべきではないでしょうか。」と述べました。

 会場には,森林の様々な働きを示す模型やパネル, ヒグマやエゾジカの剥製など興味深い展示物が多数あり, 6月4日までの開催期間中,12,007名の入場者がありました。


 5月23日(火),北海道演習林のある足寄町の香川博彦町長が総長室を訪れ, 杉岡総長と懇談しました。

 今回の来学は,昨年8月北海道演習林創設50周年記念式典に出席した 香川町長を杉岡総長が招待して実現したもので, 町長は,北海道演習林の資料も展示されている総合研究博物館の公開展示 「森・水・人−学術の森による森林生体圏科学の展開」の視察などを行いました。


 5月30日(火),総合研究博物館の研究棟で,杉岡総長,湯川館長はじめ学内関係者が出席して, 表札上掲式が行われました。

 総合研究博物館は湯川館長はじめ職員8名で組織され, 九州大学の教育・研究等の成果の公開・展示や, 1世紀になろうという九州大学の歴史の中で蓄えられた数多くの貴重な学術標本・資料等の保存, 管理体制の整備を図ります。また,九大の教育・研究のうち, 特に基礎研究の重要性を学内外に喧伝し,理解を深めてもらう交流拠点となることを目指しています。


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