シーザー・ペリ氏
新キャンパスのデザインを語る

新キャンパスのマスタープラン策定を九州大学と共同して行う建設コンサルタントが, 三菱地所,シーザー・ペリ・アンド・アソシエーツ・ジャパン及び 三島設計事務所の設計共同体(MCM )に決まったことは,「九大広報」第10号でお知らせしました。 4月27日(木),MCMのメンバーであるシーザー・ペリ(Cesar Pelli)氏が, パートナーのフレッド・クラーク(Fred Clarke)氏らとともに来学しました。

 シーザー・ペリ氏はアルゼンチン生まれで,米国を拠点として世界的に活躍している建築家です。 これまでに手がけた建築設計やマスタープランとしては, クアラルンプール・シティセンター(写真), テキサス大学オースチン校マスタープラン(図), ワールドファイナンシャルセンター(ニューヨーク), ワシントンDC ナショナル空港,在日アメリカ大使館, シーホークホテル&リゾート(福岡市)など世界的に著名なものが多数あります。

 貴賓室で総長と懇談した後, 第一会議室でMCM の担当者とともに九大側の新キャンパス計画関係者らとの 意見交換会を行ったペリ氏は,新キャンパス予定地の模型(1000分の1)を前に, 「美しい地形なので,自然を大切にしたマスタープランを作りたい。 チャレンジ精神で臨めば,これまでにない素晴らしいキャンパスになる素地がある。 専門家から見てとても挑戦しがいのある仕事ですね。」と語りました。

 また,ペリ氏は,意見交換会の後に,記念講堂において 「キャンパス・デザインから都市デザインへ」と題する講演(遂次通訳)を行いました。 ペリ氏自身がこれまで手がけた作品等をスライドで紹介しながらの キャンパスや都市のデザイン論などに関する講演は,一般公開され, 学内外の学生や建築関係者も含め,約600 人が参加し,熱心に聴講や質疑応答などを行いました。

MCMは,九大と共同して新キャンパスのマスタープラン策定作業に取りかかっており, 今年度末にマスタープランを取りまとめる予定です。


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