経済学部長 細江 守紀 理学部長 伊藤 明夫 医学部長 桑野 信彦 歯学部長 中田 稔
(ほそえ もりき 経済システム解析) (いとう あきお 生物化学) (くわの みちひこ 医化学) (なかた みのる 小児歯科学)
    
ようこそ,九大経済学部へ 自分から求めよう ようこそ医学部へ
―対話のすすめ―
自ら学ぶ
    
 入学おめでとうございます。経済学部は1924年にスタートし,これまで日本の中枢で活躍する人材を輩出してきました。その間,国内外からの高い評価をうけ,わが国の重要な研究・教育拠点となりました。
 さて,日本経済は周知のようにこの10年間従来のような右肩上がりの状況にはありません。しかし21世紀には夢のある,希望に満ちたものとする必要があります。諸君のこれからの活躍にかかっているといって言い過ぎではありません。われわれは今後の経済社会へ貢献するべき有為な人材の養成のため教育プログラムを提供します。経済学部は経済工学科と経済・経営学科からなり,理工系の手法と経済・経営系の手法をそれぞれ学び,それらを結び付けることによって経済社会のよりよい理解と実践的分析力を身につけることを特徴としています。
 諸君のこれからの人生において一番自由な時期が大学生活です。これを充実したものとするためには入学後のスタートダッシュが肝心です。広く知識を極め,悔いのない生活をおくっていただきたい。経済学部は諸君とともに全力で進んでいきたいと思っています。
 皆さん,九州大学理学部へようこそ!
 理学は「自然の理(ことわり)」を解くことを目的としています。その原理は応用技術の基礎として利用され,私達の生活や健康の向上に役立っています。
 理学部で学ぶ皆さんには,広い基礎知識と既存の概念にとらわれない自由で柔軟な発想,物事を根底から見ようとする思考力とともに,科学がもたらす様々な問題(環境問題や生命倫理の問題など)に対する適切な判断力を身につけ,卒業後,21世紀の研究,教育,産業界等の各分野で活躍できる人材となっていただきたいと願っています。そのために,それぞれの専門分野だけでなく,広く自然科学の基礎的知識と語学,社会科学,人文科学をも含めた総合的な知識と考察力を身につけてください。
 この4年間は人生の中でも大事な時。時間を活かすも,無駄にしてしまうも皆さん次第です。待っているのではなく,自分から求めてください。また,学業に勤しむことはもちろんですが,課外活動等を通じて多くの友人をつくり人間性と社会性に富んだ有為な学生生活にしてください。
 ご入学おめでとうございます。九州大学医学部は,2003年に創立百周年を迎えようとしてる今,個性豊かな特徴と独自性のある医学部としての発展が求められています。
 諸君は健康な生命と病める生命をこれから学びます。生命の仕組みは偶然と必然の織りなすドラマであり,実に様々な,しかも魅力のある“からくり”が隠されています。ヒトは勿論のこと,虫や動物や川,海,水,雲,森,魚などの自然を理解するために,諸君を取り囲む自然と十分対話し,勉学する時間を惜しんではなりません。
 さらに医学の専門分野だけでなく,哲学,芸術,スポーツ,薬学,理学,農学,工学,法律など広く学習することは,”いのち”を色々な視点から理解することや,将来の歩むべき道を豊かにすることに大いに役に立つことと思います。
 諸君が”九州大学の医学”を日本,そして世界へと堂々と発信できる時代を築いてくれることを期待しています。
 九州大学歯学部にみごと合格され,おめでとう。学ぶ意欲に満ちたあなた達が本学部の新しい一員に加わることを,心より喜んでいます。
 歯学は広領域の研究分野を包含するヒューマンライフサイエンスを基盤とする学問です。したがって,わが九州大学歯学部では,先端的歯科医療に対応し,地域で指導的役割を果たせる研究心をもった歯科医師を養成することは勿論ですが,将来の先端的歯学研究を国際的な視野で推進できるような人材の育成も目指しています。このような九州大学歯学部に対する社会や時代の要請に答えるべく,すでに学部,学府( 大学院)の教育システムの改革を成し遂げ,教育研究の施設・設備の更なる充実に努めています。
 入学に際して,私から一つお願いをしたいと思います。それは,合格の日までの努力と熱意を忘れることなく,これまでの受験勉強を主体とした勉学から,「自ら学ぶ」生活へと変革していただきたいということです。学問的にも人間的にも自分を磨き,高めることに努力しながら,充実した学生生活を送ってください。

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