卒業・入学

うれしいっ!合格発表

 三月九日(金)正午、平成十三年度個別学力検査(前期日程)の合格発表が行われました。

 前日の雪は止んで青空となったもの、強い北風の吹く箱崎キャンパス創立五十周年記念講堂正面に、柴田副学長の合図で職員が合格者の受験番号を掲示すると、受験生や関係者、マスコミ各社のカメラがいっせいに駆け寄、歓声が上がり、アメフトなどのサークルによる胴上げが始まりました。

やった!

 発表されたのは、前期日程千九百二十五名、帰国子女特別選抜四名、私費外国人留学生二十五名の計千九百五十四名の受験番号。前期日程に限った倍率は、志願者(五千九十四名)比で二.六五倍。受験者(四千九百十八名)比で二.五五倍でした。

 合格者の受験番号は、ホームページにも掲載されました。また後期日程試験は三月十二日(月)に実施され、三月二十二日(木)に合格者が発表されました。




「二十一世紀の賢人たれ」三千八百二十六名巣立つ

答辞を述べる加治志織さん

 三月二十六日(木)、創立五十周年記念講堂で平成十二年度卒業式が行われ、十学部二千三百三十二名、十四研究科千四百八十七名、二学府七名が学位記を受領し九州大学を巣立ちました。

 杉岡総長は次のように告辞を述べました。

 「最近の我が国は、希望に満ちた諸君を迎えるのに十分な節度ある社会ではありません。しかし社会が危機的であればあるほどチャンスも多く、プラス思考で乗り切る気概が必要です。諸君には無限の可能性がある。二十一世紀がいかなる世紀となるか、その答えは諸君の英知と地球規模での活躍にあるといっても過言ではありません。二十一世紀の賢人たれ。」

 続いて、理学部の加治志織(かじしおり)さんが学士総代として次のように答辞を述べました。

 「これまで空想であったものが次々と実現されていますが、多くの矛盾や混迷も社会に見られます。これから自分がどのように生きるか、社会とどのように関わっていくのかという問いへの答えは、自分で見つけなければなりません。不安はありますが、九州大学で培った経験や知識、友人が大きな力となってくれるでしょう。今日まで喜びや悲しみをともにしてきた全ての方々に感謝を申し上げます。」

 また、システム情報科学研究科の松本徹也(まつもとてつや)さんが修士総代として次のように答辞を述べました。

 「明けても暮れても研究に没頭して過ごしたこの二年間は、大変でしたが充実したものでした。先生方の『世界を目指せ、世界の九大を実現させるのは君たちだ』との言葉に励まされ、また貴重な体験もできました。今日を迎えることができたのは、諸先生方の御指導のおかげであり、心からお礼を 申し上げます。」

 式を終えた卒業生たちは、友人や記念講堂の外で待っていた後輩や家族と話し込んだり、記念撮影をしたりしていました。前日の雨は上がり、真っ青な空に咲きそろい始めた桜が美しく映えていました。


「二十一世紀を担う地球人たれ」二千三百七十一名入学

藤野陽美子さんによる誓詞朗読

 四月七日(土)、平成十三年度入学式が福岡国際センターで行われ、二十一世紀最初の入学生二千三百七十一名が集いました。

 杉岡総長は告辞のなかで、新入生に守ってほしい四つの事柄として、次のように述べました。

一、知の習得に貪欲であれ。専門を深めると同時に、幅広い知識・知恵を可能な限り身に付けよ。
二、創造的研究をなせ。常識にとらわれず、常に物事に疑問を抱き、プラス思考で進め。
三、人間性の涵養に努めよ。読書や友人との交わり、部活動などにより、豊かな人間性を身に付けよ。
四、高い国際性を持て。研究の相手は常に世界だ。九大には多くの外国人留学生や研究者がいるので、積極的に交流してほしい。求める心がなければ、大学では何も得られない。

会場を出ると、各部・サークルの勧誘攻めにあう。

 そして、「常に世界的視野でものを考え行動しなければならない。地球の未来は諸君に委ねられている。」と結びました。

 続いて、新入生総代として農学部の藤野陽美子(ふじのひみこ)さんが、「自立の精神を重んじ、学術を極めるとともに、人格の陶冶(とうや)に努め、社会の期待に添うことを誓います。」と誓詞を朗読しました。




総理工 入学式と講話

講話する江本寛治川崎製鉄(株)社長

 講話する江本寛治川崎製鉄(株)社長満開の桜のもと、四月十一日(水)に修士課程百八十二名、博士後期課程四十名の新入生を迎え、大学院総合理工学府入学式が行われました。森永健次学府長は、「思考・論理展開能力、共同研究能力、国際性豊かな知識を身に付け、二十一世紀を担う人材になってください。」と告辞を述べました。

 午後は、樋口一清九州経済産業局長から「経済システムの産業政策の役割」と題して、また本学OBである江本寛治川崎製鉄(株)社長から「企業がこれから求める人材」と題して講話がありました。


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