出会いと交流の場「学生交流プラザ」を活用しよう!

学生諸君へ

九州大学総長 杉岡洋一

 二十一世紀は、特定分野の研究の深化と同時に、専門分野を越えた学際的な新しい研究分野の開拓が、これまでにも増して重要となり、研究者の連携が不可欠となります。狭い分野に旧態依然として留まる思考では生き残れないし、このことは、大学だけでなく社会の全ての分野で言えることです。また、「自然の死」を招くような科学技術の暴走は、決して繰り返してはなりません。

 これらのことを考えると、二十一世紀に飛躍すべき諸君は、文理融合型の教養を身に付け、各専門分野を横断する幅広い知識を習得し、その上に、柔軟な思考や発想を許す頭脳を持ち続けることが必要です。総合大学である九州大学の強みはそこにあります。

 十学部、十四学府、十五研究院並びに三附置研究所を擁し、八百七十六名の留学生が在籍する総合大学、九州大学の学生諸君には、その強みを生かしていただきたい。分野や考えの異なる人々、国籍や文化の異なる人々と積極的に意見を交わし、人との付き合い方も含めて勉強していただきたいと思います。I T の二文字がクローズアップされる今だからこそ、人と直に接することの重要性が増しているのです。

 そのような出会いの場として、「学生交流プラザ」は建設されます。学生同士はもちろん、学生と教官の出会いの場としても、「学生交流プラザ」を大いに活用してください。

学生間の活気溢れる交流の場として、キャンパス生活充実のために!
「学生交流プラザ」の建設始まる=八月竣工を目指して=

 四月初旬から、箱崎キャンパスの地蔵森・工学部創立七十五周年記念庭園の南東の位置に、学生の主体的な活動を支援する施設として「学生交流プラザ」の建設を進めています。

 これまで箱崎キャンパスには、学生の主体的な活動を支援する施設が不足しており、かねてから学生のたまり場的安らぎの場が望まれていました。

 このたび、総長を始めとする関係各位の御支援により、学生間の活気溢れる情報交換の場・学習の場として、また、学生と教官等との触れ合いの場として活用する学生交流プラザを建設することになりました。

 この建物を含めた地蔵森・記念庭園一帯を交流の場として、学生生活環境の改善を図るものですが、その計画内容について紹介します。

 建設される学生交流プラザは、鉄骨プレハブ二階建で、延べ床面積五九五(一階三一六、二階二七九)の建物です。

 各部屋の名称等は、次のとおりです。

一階には、交流ラウンジと書籍購買部を設けます。
(1)交流ラウンジは、学生が日常的に集まることができる「たまり場」的な安らぎの場として利用するとともに、学生同士や学生と教官等が自由に集まって、情報交換できる触れ合いの場として活用します。
(2)書籍購買部は、教職員・学生に対する書籍販売場所として稼動し、周辺の活性化にも反映します。
(3)その他、交流ラウンジの一画にはカルチャーカフェを設けて、低料金でコーヒー等を提供できる触れ合いの場としても活用します。

二階には、ITサロン(学習室)と三十人程が入る講義室を二室設けます。
(1)ITサロンは、学生が主体的に学習に取組むことのできる自学自習の場として利用する部屋ですが、部屋の一画には、パソコン(十五台)を設置するほか、情報コンセントコーナーを設けますので、自 前のノートパソコンを使っても気軽に利用できます。
(2)講義室は、小人数による講義やゼミ、講演会や説明会等多目的に利用できる部屋として活用します。

 その他、屋外においても交流の場が広がるよう、一階部分にウッドデッキによる広場や交流テラスを設けます。また、二階の回廊にもテーブル、椅子を設置することにしています。

 最後に、学生交流プラザは八月末に建物が竣工し、その後、設備品等を搬入することになりますので、使用開始は九月中旬頃になる予定です。建物の使用開始日については、追って掲示等で周知します。

 なお、平面図は次のとおりです。

(学務部厚生課)

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