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帯広市で北海道演習林公開展示
北海道演習林長 農学研究院助教授 岡野 哲郎

公開展示を報じる新聞
 6月23日(土)から29日(金)の1週間、帯広市とかちプラザで「残された十勝の里山−九州大学北海道演習林の森−」と題した公開展示が開催されました。
 この公開展示は、地域に根ざした教育・研究機関を目指したもので、広く一般市民を対象として吸収大学北海道演習林を紹介するものでした。北海道演習林の自然環境や森林、遠隔をはじめ、創設以来50余年の間に行われてきた研究成果などがパネルで展示され、北海道演習林が所有する多種の動植物標本や、林内モニターのビデオカメラが捉えた森の四季がパソコン画面で紹介されていました。特に、研究成果のパネル、エゾヒグマの剥製標本、カラマツの試験製材品は注目を集めていました。
 初日に行われた開会式では、会場である帯広市、本演習林が所在する足寄町など、50名以上の出席がありました。北海道十勝支庁菅原経済部長は、祝辞において「九州大学演習林の、十勝の林業、林産業に対する寄与は大きいものです。今後とも研究成果を公表し、地域振興の先導的役割を果たしていただくことを期待しています。」と述べられました。また足寄町菊池助役は、「九州大学演習林が果たす足寄町への教育・研究面における役割は大きいものがあります。さらに、厳格に管理されている演習林の森と、そこから供給される良質の水は、足寄町にとっても大いに誇れる財産です。」との祝辞を述べられました。
 主催者として丘の北海道演習林長と小川演習林研究部長が、地域に根ざした大学の一施設として、その重責を果たしていきたいと挨拶しました。
(おかの てつろう 森林生態圏管理学)


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