[ 新任部局長紹介]

 新任部局長紹介は、新たに部局長に就任された方々を、近くにおられる先生や学生 さんから紹介していただくコーナーです。

法学研究院長
吾郷 眞一(あごう しんいち)

 吾郷先生は、法学研究院の国際関係部門に所属しておられ、国際経済法を中心とした研究を行っておられるとともに、学部、大学院教育に携わっておられます。

 先生は、現在、貿易と人権問題をつなぐ社会条項に焦点を当てた研究、特に、アジアにおける人権概念、さらに広くアジア共通の法観念の観点からの研究を行っておられ、その成果は国内外の多くの場で発表されております。

 また、先生は、教育面においても、法学府における全ての講義を英語で行なうLLMコース(修士課程)及びLLDコース(博士後期課程)において、中心的な役割を果たしておられるほか、タイのチュラロンコン大学においても毎年集中講義をなさるなど、国際的にも活躍をなさっておられます。

 先生は、きわめて温厚なご性格でおられ、国際派であるにもかかわらずカラオケでは演歌も歌われたり、飛行機をこよなく愛する「飛行少年」の面影も持っておられます。今でも超ご多忙な先生が法学院長に就任され、ますますご多忙になられるわけですが、先生は、ジョギングをなさることを日課となさっており、日本におられるとき(夕方大学のグラウンドで先生の走っておられる姿を目撃することができます)はもちろんのこと、外国でも必ずジョギングをなさっておられるとのこと。健康面には充分留意されて、独立行政法人化や法科大学院構想の実現に向けて、激務をこなされるように切に願っております。(K.K.)

※吾郷先生の任期は、平成十三年九月一日から 平成十五年六月三十日までです。

生体防御医学研究所長
渡邊 武(わたなべ たけし)

 渡邊武先生のご専門は、遺伝子工学的手法を駆使した分子免疫学です。特にB細胞の免疫系における役割、免疫応答や分化・増殖に関するB細胞内シグナル伝達機構のネットワークなどの解明を目的として、長年研究を進められておられます。この間、多くの重要な知見や機能分子を同定し、免疫系の機能解明に多大な貢献をされてきておられます。さらに、それ以外の免疫学分野に関しても、幅広い知識と興味を持っておられ、新しい分野に対する挑戦も忘れることなく、常にアイディアと夢を抱いておられます。特に、基礎研究の成果を臨床の場に還元・応用しなければいけないという信念により、人類最大の課題であるところの、感染症や悪性腫瘍の診断・治療法の確立に向けて、今日まで養われてこられた知識と手技を駆使して研究を進められておられます。

 先生はまた、人と語り合うのを愉しみとされています。特に学問、研究のこととなるとなおさらのようです。時々行われる、医学部の学生さんたちのグループとの免疫学の勉強会の後には、「よく勉強をしてきている」と、とても嬉しそうです。また、研究室の教官・学生が実験データについてのディスカッションをお願いしても、必ず時間を空けられて、断られることはありません。

 このように、学問や研究に対しては常に真摯な態度で臨まれる先生も、実は、茶目っ気たっぷりなことが大好きで、時々、子供のようないたずらっぽいことをされます。 また、映画を観るのがお好きで、それも、いわゆる大ヒット作といわれるものより、人間ドラマがよく描かれているものを好まれるらしく、「あの映画は本当によかった」と話したりされます。(意外と)ロマンチストで、感性が豊かな先生なのかも知れません。

 私たちの生体防御医学研究所は、今年の四月から改組により、新しい体制で再スタートしました。この変化の年に所長に就任される先生を、これから様々な仕事が待ち受けていることでしょうが、変わらぬバイタリティーと、新しく、より良い事柄を取り入れようとする柔軟な考えの持ち主であられる先生ですので、ますます活躍されるであろうことを確信しております。(S.S.)

※渡邊先生の任期は、平成十三年十月一日から 平成十四年三月一日までです。

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