学外展示

 九州大学総合研究博物館では、公開展示「九州大学の研究 過去・現在・未来;石炭・金・地熱−九州の地下資源−」の学外での展示を、平成13年12月18日(火)〜平成14年1月27日(日)の予定で福岡市博物館で開催いたします。

 九州大学の公開展示は、博物館が設立される前の1997年の先行展示「倭人の形成」から始まり、2000年4月に博物館が設置された後、昨年、第1回総合研究博物館公開展示として「森・水・人」が開かれました。今回の展示は先行展示からしますと5回目、総合研究博物館公開展示としましては2回目の展示となります。

 今回の展示は工学研究院地球資源システム工学部門に担当いただき、「石炭・金・地熱」の資源生成メカニズム、資源生産技術、地下資源開発における九州大学の国際貢献等、研究開発から社会貢献に関わる各種のパネル展示を行うとともに、実物の石炭大塊、九州各地の金鉱石、江戸時代の金山開発を描いた長さ20mの金山図、地熱坑井用高温温度計などの資料展示を行っています。

 地下資源は世界中に分布していますが、多くは大陸や大陸棚に偏って存在しているため、わが国は地下資源の多くを世界各国からの輸入にたよっています。わが国が資源消費大国と言われると同時に資源小国と言われる所以です。しかしながら、われわれの住む九州には「石炭・金・地熱」という、プレートの沈み込みに関係した地下資源がたくさん存在しており、九州大学の地球資源システム工学部門はこれまでそれらの開発・利用に大きな役割を果たしてきました。また、社会の状況が変化する中で、あるものはその役割を大きく変え、新しい道を切り開き、新たな展開を行っています。

 多様化し、めまぐるしく変化している現代社会の中にあって、知識の府としての大学の役割はますます大きくなってきています。これまで九州大学が蓄積してきた多くの研究成果や社会に果たしてきた役割を改めて見直し、開かれた大学として社会に広く伝えていくことが、大きな変革の渦中にある大学に課せられた重要な課題の一つと考えられます。九州大学総合研究博物館の公開展示がその一端を担うことができれば幸いです。

開催期間:平成13年12月18日(火)− 平成14年1月27日(日)
 月曜日休館、12月28日(金)− 1月4日(金)は正月休館
開催時間:9時30分−17時30分(入場は17時00分まで)
展示場所:福岡市博物館 特別展示室B
[資料]

新聞で報道された九州大学

 平成13年8月下旬から平成13年10月下旬

8月


9月


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